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ミスター・サタンは「強いだけが強さじゃない」キャラだ、と
ゴージャス宝田の読後感は『ジャガー』に似ている。(『そんっなに妊娠させたいの?』・『プププププリンセス!!』・『ジャガー』)
『めだかボックス』を西尾維新作品として読んでみると、妹キャラが出るはず、出たらいいな
『銀河英雄伝』を全巻制覇した! 歴史小説スタイルなライトノベルがもっと増えたらいいのに!
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「女ってすげー」という表現もある このエントリーを含むはてなブックマーク

恋が女をダメにする。:Something Orange
カトゆー家断絶から。

 マンガに出てくる女の人っていうと、印象的な表現は2パターンあると思います。一つは、女はすごいっていう扱い。もう一つ、母は強いというものです。この二つは「恋が女をダメにする」のと同じくらい、頻繁に見かける表現です。

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 例えば、『げんしけん』なんですが。笹原が「女ってすげー」と呟くシーンがあります。荻上とのデートの帰りの電車、「荻上さんち行くのも迷惑なんじゃない?」ってたずねた返答に、「まだデートの最中ですよ」と耳元で囁かれる。

 その踏み込み方、確かにある女としての身体の魅力、態度。そういったもの全部が合わさって、「女ってすげー」ってことなんだろうな。なんというか、それは男が女に感じる強さの一つだと思うのです。男から男には与えられることのない、異質な強さですよね。

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 例えば、『じゃじゃ馬グルーミンUP』。こっちは「母は強い」って例ですね。主人公が情熱と勢いでセックスすると、運良く・悪く子供ができてしまった。高校も中退し、牧場に転がり込んだ挙句、牧場主の次女を妊娠させちゃったわけで。暗雲立ち込める、といっても言いすぎじゃない。

 普通だったら落ち込んじゃいそうなところで、ひびき(彼女の名前ね)さんは微笑むわけです。子供は授かった、頑張って育てていこう。とにかく動転するだけの男と違って、なんという強さか。これもやっぱり、男には持てないだろう強さなんじゃないですかね。

 「恋が女をダメにする」はありがちなんですが、それを通り越した状態。恋人であったり母であったりすると、そこには強さも描かれるんじゃないかなと思います。あと、これとは別に、「女は怖い」っていう表現もありがちですけよね。
2009年07月02日 | トラックバック(0) | コメント(0) | マンガ | Page Top


ミスター・サタンは「強いだけが強さじゃない」キャラだ、と このエントリーを含むはてなブックマーク

ミスター・サタンを英雄にしたもの:やまなしなひび−Diary SIDE−
カトゆー家断絶から。

 ちょっと思ったんですが、悟空たちはハイレベルな戦いをし過ぎているんですよ。彼らの戦いがあまりにもハイレベルなもので、一般人にはついていけないんじゃないでしょうか。例えば、悟空とジャッキー・チュンの最終局面で、彼らは空高く舞い上がり、空中戦を繰り広げます。

 ごく一部の人は戦いの様子を見ることができたでしょう。双眼鏡を用意していたり、異様に視力が良い人ですね。たぶん、そういった恵まれた人のほとんどは参加者、関係者でしょう。普通に試合を見に来た一般人の人たちは試合の様子がさっぱり分からなくて、悟空たちが消えて、いきなり落ちてきたように見えたんじゃないですかね。

 このまま天下一武道会が回を重ねたら、お客さんは減っていく一方でしょう。だって、何が起きてるんだか、さっぱり分からないんですもん。いきなり気弾が飛んできて死にかける危険はあるのに、ハイレベル過ぎて戦いの様子は全然分からない。そんなものを見に行ったりはしないんじゃないかなぁ。

 ミスター・サタンの偉いところは、ハイレベルすぎた戦いをテレビ映えする形に作り直したことです。お客さんの見える場所で、お客さんの見えるくらいの速さで、お客さんに分かりやすい戦いをしてみせるんです。気弾や舞空術なんてわけのわからないものも、トリックということで納得させます。

 もちろん、ミスター・サタンの行ったりやったりすることはインチキなんですよ。勝利を金で買ったり、シリアスな戦いをエンターテイメントのように映し出したりします。でも、テレビを見ている人、彼の試合を見に来た人は、わけのわからない戦いよりも分かりやすいコンテンツの方が楽しいわけです。

 例えば、テレビ番組全てがお堅いドキュメンタリーになったら、格調は高くなりますけど、テレビを見る人は激減すると思うんです。全く事実だけで作られたつまんない番組よりはヤラセもあるけど面白いバラエティの方が楽しいし、見る人も多いでしょう。インチキが放送を支えることで、本物のドキュメンタリーなんかが放送する枠を確保しているのです。

 ミスター・サタンのやってることも、これに近いんだと思います。悟空やベジータが天下一武道会で競い合ってても、格闘人口は減る一方だったんじゃないですかね。分かりやすくて楽しい武道をやってくれるから、ミスター・サタンは人気があるのです。そして、人気を取っていたからこそ、地球に住むみんなから元気を分けてもらうこともできたわけです。

 一言でいったら、インチキにはインチキなりの価値がある。いや、本物やインチキという分け方もおかしくて。強い弱いだけでは決まらない、価値もある。ほとんど「勝ったもの勝ち」という流れで進んでいた『ドラゴンボール』が、最後に「強いだけでは決まらない」ということを描いていったんだろうなって思ってます。
2009年06月29日 | トラックバック(0) | コメント(0) | ジャンプネタ | Page Top


ゴージャス宝田の読後感は『ジャガー』に似ている。(『そんっなに妊娠させたいの?』・『プププププリンセス!!』・『ジャガー』) このエントリーを含むはてなブックマーク

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 ゴージャス宝田先生の新刊が、二冊同時発売ですよ。タイトルは『そんっなに妊娠させたいの?』と『プププププリンセス!!』。前者は妹妊娠ものを含めた短編集、後者はシュールでシリアスでギャグテイストなシリーズものになってます。

 そう、この『プププププリンセス!!』のストーリーが、特にイカしてるんですよ。平凡な男性教師が物置の片付けをしていると、溜まりに溜まった荷物が崩壊。煙の中から現れたのは、世界の危機を叫ぶ少女だったのです。

 それも、五人。五人が五人とも、別々の危機を叫ぶわけです。ある少女は古代文明からやってきており、別の少女はファンタジーな異世界から。主人公は世界を救える唯一のヒーローだというのです。しかも、何故か変身方法は全てエッチなやり方で。

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 設定だけ聞くと、『プププププリンセス!!』は明らかにギャグマンガなんですよ。ヒーローものをパロディした、ギャグテイストのエロマンガ。そういう感じです。ところが、そのシュールなギャグ設定が、ゴージャス宝田先生の手にかかると、見事なシリアスも可能になっているのです。

 これ読んでて思い出したのが、『ピューと吹く! ジャガー』。ジャンプで巻末数ページを担当するギャグマンガなんですけど。『ジャガー』もシュールなギャグで有名な作品ですが、時おり上手い具合にシリアスな展開をやってくれます。いや、シリアスなギャグってことですが。

 例えば、互いにたて笛を投げ合って得点を競い合う、世界大会とか。整体士が互いを健康にするために死闘を演じる、とか。ものすごくアホな設定を使って、ジャンプのバトル的なものをパロってみるわけです。そのパロディのクオリティが妙に高いところが、作者うすた京介先生のすごいとこです。

 明らかにパロディでギャグな設定を生かして、読ませるものにしてしまう。しかも、設定自体がシュール。ゴージャス宝田先生とうすた京介先生の作品の読後感には、似通った部分があるんです。というわけで、どっちかが好きな人はどっちも好きになれると思います。
2009年06月27日 | トラックバック(0) | コメント(0) | エロマンガ | Page Top


『めだかボックス』を西尾維新作品として読んでみると、妹キャラが出るはず、出たらいいな このエントリーを含むはてなブックマーク

 『めだかボックス』を西尾維新作品として読んでみると、あれは天才と凡人の話ということになると思う。デビュー作『クビキリサイクル』からして天才と凡人の話であったし、西尾維新作品には天才と凡人という対比がつきものである。

 基本的に『戯言シリーズ』は天才しか出てこないような話だが、その中でも特に天才性が高いのが三人。哀川潤、玖渚友、想影真心の三人である。赤い人と橙の人の特徴ははっきりしていて、なんでもできる、なんにでもなれるということである。

 最終巻を読むと、どうも青い人も同じ能力を持っていたらしい。ただ、なんでもできるといーちゃんが来る必然性がなくなるので、ふらふらしてたんじゃないか。『戯言シリーズ』は世界中に天才がたくさんいる世界なので、それらの天才の誰にでもなれるというのが極めつけの天才ということらしい。

 じゃあ、天才オブ天才の彼女たちが何をするのかというと、何もしない。赤い人は物語を終わらせる役目を持っていたが、いーちゃんが代わりに頑張っていた。青い人は過去に色々やっていたが、作中ではいーちゃんとイチャイチャしてた。橙の人も大暴れしそうに見えたが、結局何もしなかった。

 どうも、西尾維新作品の中で、天才というのは何もしないのである。むしろ、何もしないものこそ天才であるとすら思える。天才はなんでもできるので、彼女たちが登場すれば物語は終わってしまう。終わってしまうと困るから、凡人が頑張る。それが西尾維新作品なのである。

 その見方を『めだかボックス』にあてはめてみても、違和感はない。例えば、ヒロインであるめだかちゃんは、何もしない。様々なエピソードが紹介され、不良を更生させたりしているように見えるが、実は物語に関わらない。頑張っているのは、全部主人公で凡人の善吉である。

 『めだかボックス』と『戯言シリーズ』に同じ見方ができるとすると、『めだかボックス』の今後の展開も想定できるのではないか。例えば、西尾維新作品における天才は、全て女性である。となれば、『めだかボックス』に今後登場する天才キャラも、おそらく女性だろう。

 また、『戯言シリーズ』では兄や妹など、兄弟が多く登場する。となると、めだかや善吉の姉や弟などが登場する可能性も高い。合わせると、天才の近親者は天才ということで、めだかの姉妹が天才キャラとして登場してくるんではないか。

 最後に、『戯言シリーズ』は、天才が天才を卒業することで終了した。であるから、『めだかボックス』も、めだかが天才を卒業することで終わるのではないか。特に『めだかボックス』は学園モノなので、高校の卒業ネタと絡めてくることが予想される。

 なにしろ、西尾維新作品は先々の展開を予想しやすい。西尾維新自身がジャンプ大好きっ子で、ジョジョファンである。ライトノベルにも、ありがちな展開メソッドというのがあるので、二重の意味で分かりやすい。想像していると、楽しい。

関連記事:
すごい能力に変な正義感、これってジャンプの王道? (『めだかボックス』と『明稜帝梧桐勢十郎』)
中二病の三種の神器(『クビキリサイクル』)
最強キャラと中高生マインド
2009年06月24日 | トラックバック(0) | コメント(0) | ジャンプネタ | Page Top


『銀河英雄伝』を全巻制覇した! 歴史小説スタイルなライトノベルがもっと増えたらいいのに! このエントリーを含むはてなブックマーク

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銀河英雄伝説 黎明編:田中芳樹


 「いまさら?」って感じですが、『銀河英雄伝説』読んだんですよ。メチャクチャ面白い。うっかり一冊手に取ったら、もう止まらない。二週間ノンストップで読み続けて、さっき最終巻の十巻を読み終えました。いまさらだけど、ものすごい名作です。

 一言で言ってしまうと、遠い未来を舞台にした宇宙大戦SFです。生まれついた貴族のみが繁栄する銀河帝国を打倒すべく、のし上がっていくラインハルト。腐敗した民主主義政権に生まれ、貧乏ゆえに軍に入隊した策士ヤン・ウェンリー。広大な宇宙で宇宙艦隊を指揮し、宿命の二人が対峙するわけです。

 その内容も素晴らしいのはもちろんなんですが、僕、歴史小説好きなんですよ。時間軸を上からのぞいて、そこに起こった出来事を詳細に解説してくれる。時代小説スタイルの文章が大好きなんです。だから、宇宙歴史モノっていう体で書いてる『銀河英雄伝説』がすごく面白い。

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真・天地無用!魎皇鬼 樹雷:梶島正樹


 ライトノベルにも、まれに歴史小説スタイルで書いてくれる作家さんがいるんですよね。例えば、梶島正樹の書く『真・天地無用!魎皇鬼』シリーズ。梶島正樹は最近だとアニメ原作を大量に手がけてる人で、間が少しでも開くと裏設定を考え出しちゃう、っていう逸話を持つ人です。

 この『真・天地無用!魎皇鬼』はご存知ハーレムアニメの元祖となった『天地無用』の裏設定を歴史小説スタイルで書いたものです。歴史小説スタイルになったのは、たぶん、溜まってしまった裏設定を一挙に消化するのに適してたからなんだと思います。

 ハーレムアニメとしての『天地無用』しか知らない人が読んだら、仰天するくらい濃い内容です。アニメではほのぼの遊んでて、ちょっと戦うくらいですが、その裏にこれほどシリアスなストーリー設定があったとは。後付な設定も多いとは思うんですが、どうも骨子の部分は初期から定まってたみたいですし。

龍炎使いの牙〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
龍炎使いの牙:雑賀礼史


 『リアルバウトハイスクール』で有名な雑賀礼史のデビュー作も、時代小説スタイルで書かれてます。投稿原稿は薄口で、違った内容だったらしいんです。ただ、あとがき曰く「隆慶一郎の小説に出会って、突き抜けた」そうで、メチャクチャ濃い味の『龍炎使いの牙』となってます。

 奇怪な怪物が潜み、魔の首魁が封印された島が舞台です。人々は獣を恐れ、隠れ暮らす日々を送っています。獣に対抗できる術は一つ、龍炎(ラグナ)を使うことしかありません。主人公のファング(牙)は野生児さながらで、生まれついて強力なラグナを使うことができます。気ままに暮らしていたファングでしたが、黒いラグナを使う一人の男に出会い、運命を変わっていきます。

 僕は歴史小説も時代小説も読むんですが、ライトノベルも大好きです。だから、歴史小説スタイルのライトノベルがもっと増えたらいいのにね。
2009年06月21日 | トラックバック(0) | コメント(0) | ライトノベル | Page Top


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