
ゴージャス宝田先生の新刊が、二冊同時発売ですよ。タイトルは『そんっなに妊娠させたいの?』と『プププププリンセス!!』。前者は妹妊娠ものを含めた短編集、後者はシュールでシリアスでギャグテイストなシリーズものになってます。
そう、この『プププププリンセス!!』のストーリーが、特にイカしてるんですよ。平凡な男性教師が物置の片付けをしていると、溜まりに溜まった荷物が崩壊。煙の中から現れたのは、世界の危機を叫ぶ少女だったのです。
それも、五人。五人が五人とも、別々の危機を叫ぶわけです。ある少女は古代文明からやってきており、別の少女はファンタジーな異世界から。主人公は世界を救える唯一のヒーローだというのです。しかも、何故か変身方法は全てエッチなやり方で。

設定だけ聞くと、『プププププリンセス!!』は明らかにギャグマンガなんですよ。ヒーローものをパロディした、ギャグテイストのエロマンガ。そういう感じです。ところが、そのシュールなギャグ設定が、ゴージャス宝田先生の手にかかると、見事なシリアスも可能になっているのです。
これ読んでて思い出したのが、『ピューと吹く! ジャガー』。ジャンプで巻末数ページを担当するギャグマンガなんですけど。『ジャガー』もシュールなギャグで有名な作品ですが、時おり上手い具合にシリアスな展開をやってくれます。いや、シリアスなギャグってことですが。
例えば、互いにたて笛を投げ合って得点を競い合う、世界大会とか。整体士が互いを健康にするために死闘を演じる、とか。ものすごくアホな設定を使って、ジャンプのバトル的なものをパロってみるわけです。そのパロディのクオリティが妙に高いところが、作者うすた京介先生のすごいとこです。
明らかにパロディでギャグな設定を生かして、読ませるものにしてしまう。しかも、設定自体がシュール。ゴージャス宝田先生とうすた京介先生の作品の読後感には、似通った部分があるんです。というわけで、どっちかが好きな人はどっちも好きになれると思います。
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