■アキバ来訪
用事があって、久しぶりに秋葉原に行きました。すぐ近くまではよく行くんですが、降りることが意外にない駅なんですよね。駅前にメイドさんがいたり、職務質問を受けているコスプレイヤーがいたり。あと、秋葉原の案内をしているサービスをしている方がメイド服でした。すごいですね。
さすが、オタクの街ということで、本屋の品揃えもすごかったです。新刊にしろ、既刊にしろ、一般マンガ雑誌に連載されてる作品の在庫は地元と大きく変わりません。ところが、ことエロマンガの在庫となると、圧倒的ですね。地元では取り寄せ必須、エロマンガ業界は絶版が早いので諦めていた単行本がゴロゴロ。素晴らしいですね。
で、友人の買い物に付き合って同人ショップを巡ったのですが、そちらの品揃えもすごいです。とらのあなにメッセサンオー、メロンブックスを回ったのですが、商業作家さんの同人が山ほど発見できました。僕はコミケでも事前情報を仕入れず、当日に島中を足で回る人なので、こんなに多くの作家さんが同人出しているなんて知りませんでした。
今回のアキバ来訪で一番の収穫は、TTTのミハルさんの同人を手に入れられたことですね。ネットでは長いこと拝見させてもらっていたんですが、同人誌の現物を手にしたのは初めてでした。これだけで、アキバ行ってよかったな、という感じです。
■TTT
TTT
ミハルさんは『東方』や『もやしもん』なんかも描かれているんですが、僕がオススメしたいのは、なんといっても『ハルヒ』ですね。原作の持ち味を生かしながら、というか、下手をすると原作よりも面白く『ハルヒ』を描いています。長門派だった僕が、うっかりハルヒを可愛いと思っちゃったくらいです。
まずもって挙げられるのが、ミハルさんの同人『ハルヒかわいい』はエロマンガではないという点です。一般的には同人誌=エロマンガと思われがちですし、確かに市場に出回っている同人誌の90%くらいがエロマンガです。実際にミハルさんはエロも描いています。同人誌とエロマンガを結びつける環境で、エロマンガを描ける能力がありながら、わざわざエロを描かない。そこにミハルさんの愛を感じます。
さらに、同人誌のタイトル『ハルヒかわいい』に表れているように、ミハルさんのハルヒはむちゃくちゃ可愛いです。設定そのものは原作に忠実であり、キャラの行動やパターンそのものは一緒だと言っていいです。にも関わらず、原作よりも可愛い。
これはミハルさんの解釈の問題なのだと思います。京アニの作った『ハルヒ』が原作小説に引けを取らない出来であることは周知のことだと思います。アニメのハルヒは、恋する男子のためなら世界をも捨て去るという一人の女性として描かれています。そこに宿る傲慢さが物語の中心にあるため、可愛さというものは強く表現されていません。
ミハルさんのハルヒは、彼女の持つ可愛さを全面に押し出した表現がされているのです。例えば、赤面です。原作小説では言及されず、アニメでも使われることのなかった赤面という表現を、ミハルさんは多用します。これによってツンデレという属性を強め、可愛がられるキャラとしての演出を施しているのです。
しかも、これほどにハルヒの可愛らしさを表現しながら、原作の雰囲気をも残しています。同人誌に限らない話ですが、原作者から別の作り手に委ねられることで、原作の持ち味が殺されてしまうことが往々にしてあります。だから、マンガファンは好きな作品がアニメ化すると聞くと、嬉しさと同時に不安感も感じてしまいます。
ところが、ミハルさんは『ハルヒ』の登場人物を自分のキャラクターとして描きながら、その原作の持ち味をも上手い具合に残しています。ごく自然に、原作に寄り添う二次創作として成立しているのです。これは作家としての力量があるのはもちろん、『ハルヒ』という作品に対する愛がなければできないことです。
というわけで、興味のある方はぜひ読んでみることをオススメします。上記リンクから読むことができますので。
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