中東っていいよね、って話。
 将国のアルタイル : カトウコトノ
『将国のアルタイル』ってマンガを買ってみたですよ。表紙買いなんすけど。頭についてる、でっかい帽子がとにかくすごい。なんじゃこれって感じ。宝石のいっぱいついた、ド派手な盾が腰にあるし、細かな装飾に妙に清潔感のある白い肌着。
唐突だけど、俺は中東が好きなんす。中東とか北アフリカ、イスラム圏ですね。『千夜一夜物語』とか『アラビアンナイト』の世界って、ゾクゾクしません? ヨーロッパ人は中国や日本なんかの「東方」に神秘的なものを感じるらしいすけど。アジア人である僕の場合、ミドルイーストと呼ばれるイスラム圏に神秘性を感じるんすよね。
 将国のアルタイル : カトウコトノ
だって、とても激しく、かつ、淡々と照り盛る太陽。延々と同じ風景の続く砂漠。似たような砂粒が広大な波を作り、山や谷を描く。鳥どころか、まともな生物の姿も見られない茫漠とした世界。その上をラクダに乗ったキャラバンが進んでいく様、というのは非常にそそられる光景です。
 将国のアルタイル : カトウコトノ
それとか、丸い屋根の宮殿というものにも憧れるものがあります。白くて、巨大な石の塊で作られ、天井は球になっています。屋根の天辺は鋭く尖り、高く伸びて。正方形に組まれた無骨な日本の城とは違った、奇妙な美しさのある建物。
 将国のアルタイル : カトウコトノ
大勢の人で賑わう、バザールもいいですね。家から家へ、建物から建物へ紐が取り付けられ。多種多様な色の旗が飾り付けられ、そこかしこには周囲を明るく照らす提灯も吊るされています。屋台では果実や焼き物が売られています。
『将国のアルタイル』は中東を下敷きにした世界における、シリアスな戦記ものです。主人公はカッコよく、ヒロインは美しく。優しく正しい老人や下劣な悪党も出てくる。ハラハラドキドキできる、正統的な少年マンガです。
そういった少年マンガとしての価値も当然あるんですが、イスラム好きな僕として背景や人物の装飾が中東の魅力を忠実に表現してくれている点も、とても嬉しいです。中東を舞台にしたマンガは滅多にないので、特に嬉しいです。
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