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Under the Rose (1) 冬の物語    バースコミックスデラックス
Under the Rose:船戸明里
少年の孤独な復讐譚

放浪息子 (1) (Beam comix)
放浪息子:志村貴子
少女になりたい少年の話

あいらぶ日和 1 (1) (IKKI COMICS)
あいらぶ日和:アキタコウ
らぶらぶでシュールなコメディ

たかまれ!タカマル (1) (Beam comix)
たかまれ!タカマル:近藤るるる
可愛すぎて、好きなキャラが選べません
群青学舎 一巻 (ビームコミックス)
群青学舎:入江亜季
一歩外れた日常があります

■オススメエロマンガ

遠い日の欠片
遠い日の欠片:佐々原憂樹
子悪魔でイタズラなロリっ娘

Stripe Cats (別冊エースファイブコミックス)
Stripe Cats:らする
健気でえっちな女の子

Romareda TENMA COMICS LO
Romareda:スミヤ
デンマークの異文化少女

ワン ホット ミニット (TENMA COMICS LO)
ワン ホット ミニット (TENMA COMICS LO)
リアルで非現実な会話が生々しい!

ツンデレさん (TENMAコミックス)
ツンデレさん:猫玄
つっけんどんで単刀直入なツンデレさん

■アクセスランキング


■2008/06/30(月) マンガに出てくるカリスマボスを集めてみた このエントリーを含むはてなブックマーク

ゲームミュージックなブログ・Ver.FC2 ゲームにおける『カリスマボス』について語ってみる
カトゆー家断絶から。

 じゃあ、マンガに出てくるカリスマボスってなんだろう、ってことで。

ジョジョの奇妙な冒険 (27) (ジャンプ・コミックス)
ジョジョの奇妙な冒険:荒木飛呂彦


 まず、やっぱり、ディオ様は外せません。『ジョジョの奇妙な冒険』は八十冊くらい出ている、壮大なマンガです。これは数冊もしくは数十冊で一個の章になってまして、現在は第7部である『スティール・ボール・ラン』が進行中です。

 この七つある賞の中で、なんとディオ様は全ての章に何らかの形で関わってくるのです。第一部と第三部、第七部は主人公の敵として、第二部と第六部では、ディオに生き様によって悪に走ったキャラが出てきます。第四部ではディオの部下が町の住民にスタンドという超能力を開花させ、第五部ではディオの息子が主人公です。

 圧倒的に存在感のある、影の主人公。それが『ジョジョ』におけるディオの役割です。

範馬刃牙 2 (2) (少年チャンピオン・コミックス)
範馬刃牙:板垣恵介


 圧倒的な存在感といえば、この人も外せません。『バキ』に出てくる、範馬勇次郎です。筋肉ムキムキの男たちが、持てる力と技術を、ただひたすら戦うことに費やす。何故戦うのかではなく、戦うために生きている。そんなキャラクターしか出てこないのが、『バキ』です。

 そんな『バキ』の中でも、連載当初から今まで圧倒的なラスボスとして地位を確立しているのが範馬勇次郎です。主人公のバキの父親でもあるんですが、明らかに主人公よりも知名度・人気が高いです。インフレの続く格闘マンガで、一度も格を落としていない。未だ最強なのです。

魔人探偵脳噛ネウロ 16 (16) (ジャンプコミックス)
魔人探偵脳噛ネウロ:松井優征


 そして、「カリスマを持つ悪」というコンセプトに基づいて作られたのが、シックスです。これは『魔人探偵脳噛ネウロ』に出てくる、ボスです。キリンが高いところの葉っぱを食べるために首を伸ばしたように、人間が悪意を持って人を殺すために進化したのが新たなる血族です。

 シックスは新たなる血族のボスであり、人間の悪意だけを煮詰めた存在なのです。新たなる血族は人間を殺すためだけの能力を持っていて、洪水や地震、毒薬でもって人間を大量に虐殺します。その頂点にいるシックスは、悪のカリスマというわけです。

 マンガにおいて、主人公は正義の体現者になります。特に、少年マンガでは主人公はちびっ子たちの憧れであり、絶対に正しい存在です。そして、主人公を脅かす悪が魅力的であればあるほど、主人公も輝きます。魅力あるボスというのは、かなり、意識的に作られているんですね。
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■2008/06/29(日) 『こち亀』と『禁書目録』のネタが被ってる件 このエントリーを含むはてなブックマーク

 『こち亀』というのは、ご存知、国内単行本巻数ナンバーワンで、ギネスにも載った長寿作品です。週刊少年ジャンプに連載していて、乱暴で金にうるさい。これと決めたことに対する集中力が凄まじくて、意外に良い人でもある。下町人情に溢れる警察官、両津勘吉を主人公にしたドタバタコメディです。

 これが長続きしているのには理由がありまして、作品が複数のテンプレを使い分けることによって、ネタ切れの枯渇を防いでいるんです。そのテンプレの一つに、新しい情報を分かりやすく伝える、というのがあります。

 例えば、格闘マンガでは、誰がどれだけ強いのか分からなくなります。殴ったり蹴ったりビーム出したりするわけですが、その威力がどんくらいなのか分かりづらいのです。どれだけ絵が上手くても、分かりづらいです。ところが、「○○ビームは××の何十倍の威力だ」なんて驚く人がいるだけで、一瞬に分かるのです。

 これと同じことが『こち亀』にも言えます。仮にイメージイラストが何を示しているのかよく分からんとしても、両津を始めとするキャラクターたちが立ち位置を決めて喋っているだけで、分かりやすいのです。お金持ちの中川が喋ることは小難しいことで、部長の喋ってることは説教。ポジションがはっきりしているので、仮に台詞が全てパピプペポでも通じちゃうわけです。


こちら葛飾区亀有公園前派出所:秋本治


 今週号のネタは、「地下空間を利用した現代建築」というヤツです。こうして字面だけ眺めると、いかにも難しそうです。でも、上のイラストを見ると、一目瞭然。土の中にビルを埋めるのではなく、大きな空間の中にビルを建てる方式なのです。

 このページだけ見ると、ギャグマンガの一部とは思えません。細かな設定までちゃんと考えられています。当然ですが、最新の知識を説明するためには作者がしっかり理解していなきゃいけません。イラストやキャラクターもすごいんですが、秋本先生のアンテナも相当です。

とある魔術の禁書目録 16 (16) (電撃文庫 か 12-17)
とある魔術の禁書目録:鎌池和馬


 ところで、『とある魔術の禁書目録』という作品を知ってるでしょうか? これは電撃文庫から出ているライトノベルで、アニメ化も決定した、超人気作品です。少年マンガのような熱い主人公が、この世の理不尽を叩き潰す、爽快アクションです。

 この主人公・上条当麻は学園都市というところに住んでいます。科学の発達を促進するための都市で、学者と学生しかいません。最先端の技術が集められ、新しい技術の実験場でもある、科学の科学による科学のための都市なのです。

 その設定をアピールするためか、『禁書目録』では、しばしば最新の科学技術についての記述があります。電磁波を受けて回転し、電力を生み出すプロペラ。電波の送受信機能を互いに利用することで、携帯電話そのものを基地局にする技術などです。

 で、最新刊である16巻の舞台は、地下に建設された超高層ビルなのです。散りばめられた記述を拾っていく限り、『こち亀』に描かれている技術と全く同じものです。おそらく、元ネタの出典が同じところなのでしょう。

 『こち亀』の秋本治先生と『とある魔術の禁書目録』の鎌池和馬先生には共通点があります。それは作品の中に新しい技術の話を含ませていること。そこのアンテナを常に張っていて、作中で分かりやすく解説していることです。
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■2008/06/28(土) 相対的ロリコン仮説 このエントリーを含むはてなブックマーク

 待ちに待った『たかまれ! タカマル』の最新刊が出ましたよ。いやぁ、今回の『タカマル』も威力バツグンですね。どのキャラも可愛すぎるくらい可愛いです。15冊も続いているのに、女の子の可愛さは増すばかりですね。

     
たかまれ! タカマル:近藤るるる


 これまでは香椎綾と幸地ゆきえがタカマルを取り合う構図でした。取り合うといっても、紙面上で互いにアピールする。出番が多くなっているということですけど。ともかくも、スレンダーで活発な綾ちゃんと豊満な体と優しさを持つ幸地さんの二台巨頭だったわけです。

     
たかまれ! タカマル:近藤るるる


 それが最近になって、変わってきました。綾・幸地・タカマルの三角関係がとうとう終わったからです。そこで、メインのキャラが百刈芽衣と倉田茉莉の二人に移ってきました。百ちゃんのワガママな可愛らしさと茉莉の一途さが俺の胸を打つわけです。

 で、相対的ロリコンフィーバーな状態になってきとるんです。綾ちゃんと幸地さんに比べると、百ちゃんと茉莉は明らかにロリっ子です。背丈も小さくて、顔つきも幼めにデザインされてるように見えます。ところが、初登場時の綾ちゃん・幸地さんと、現在の百ちゃん・茉莉は年齢上は変わらないんです。

 これが相対的ロリコンなのです。というのは、タカマルよりも年上のキャラクターとして配されたキャラクターは、多少大人びたデザインとして描かれます。逆に、タカマルと同い年や年下として配されたキャラクターは子供ぽく描かれます。

 学園モノなので物語が進行するにつれ、年上のキャラクターの出番はじょじょになくなっていきます。そして、新入生が参加してくるので、年下のキャラクターの出番がじょじょに増えていきます。新キャラは以前のキャラより幼く描く必要があるので、どんどんキャラが幼くなっていく寸法です。

 つまり、『タカマル』が長引けば長引くほど新キャラが登場し、それはどんどん幼い見た目になるわけです。これすなわち、主人公との相対的年齢が現れる、ロリコンフィーバーなのです。
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■2008/06/27(金) やってる過程を大事にするのと、シチュエーションが大事なの このエントリーを含むはてなブックマーク

 先日、エロマンガの純愛系と陵辱系の違いについて書きました。今日は陵辱系を二つに分類してみようかな、と思います。一つは、陵辱の過程を極めつくすタイプ。もう一つは、陵辱に至るまでのシチュエーションを濃密に描くタイプです。

ちっちゃいトコ・|スキ! (TENMA COMICS LO)
ちっちゃいトコ・スキ!:おおたたけし


 前者の、陵辱の過程を描くタイプの作家さんだと、おおたたけし先生がいます。このブログを何歳くらいの方が読んでいるのか分からないので、あまり、微に入り細に穿った説明はしません。分かりやすく書くと、最初の1ページと最後の1ページ以外、全て陵辱シーンなんです。

 といって、何も書かないのもあれなんで。おおたたけし先生は同人誌の頃から、徹底して尿道好きなわけです。自身の単行本に「なぜ尿道を描いたマンガが増えないのか分からない」と書かれるほどの尿道好き。全編、そこを器具によって弄り倒すのが、おおたたけし先生の真骨頂なのです。

J・R (TENMAコミックス)
J・R:あわじひめじ


 後者、陵辱のシチュエーションを描くタイプの作家さんだと、あわじひめじ先生です。ロリータマンガの最右翼的な方ですね。小学生がコンビニの帰り道に、スピード写真を撮りに行ったアイドル志望の少女が、勝気で強気な正義のヒロインも、とにかく大勢にやられまくります。

 で、そのインパクトに流されがちなんですが、実はあわじひめじ先生のエロマンガは陵辱の描写が多くありません。悪漢に少女が捕まり、プライドが粉砕される過程は描かれます。散々に嬲られ、崩壊した姿も描かれます。

 しかし、その途中にあるべき、陵辱の描写は意外に少ないのです。今調べてみた感じだと、半分くらいのページが陵辱以外に費やされてます。特に、前半の捕まる過程の描写には力が入っているように思えます。

 人間の妄想とは、シチュエーションの積み重ねだと言えます。どんな娘がどんなところで、どうなってしまうのか。そこで何が起きるのかということよりも、どんな女の子なのか。陵辱そのものよりも、そこに至るまでの過程が脳にクル場合があるんです。そこを描いてくれるのがあわじひめじ先生です。
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■2008/06/26(木) 純愛系と陵辱系なエロマンガ このエントリーを含むはてなブックマーク

 エロマンガには色々なジャンルがあります。猫耳が生えてるもの、妹キャラがヒロインのもの、ツンデレやヤンデレなもの。人間の欲望の数だけエロマンガも存在するわけなんです。それを無理矢理二種類にすると、純愛系と陵辱系に分けることができます。

柳田君と水野さん (ホットミルクコミックス 251)
柳田君と水野さん:榎本ハイツ


 純愛系というと、近年の傑作は『柳田君と水野さん』ですね。好きな男にセックスを拒否された女の子・水野さんが、地味なクラスメイト・柳田君を押し倒しちゃいます。クラスのアイドル的存在の水野さんにゾッコンしてしまった柳田君は盛りのついた牡犬のように迫り、ついにラブラブなカップルに。

 ツンデレな水野さんとヘタレな柳田君が、少しずつ仲良くなっていく過程が描かれてます。エロマンガなんで、初回で即効エッチしちゃってるわけです。にも関わらず、ちょっとずつ仲良くなる過程が描けるというのは、すごいんですよ。

独蛾(TENMA COMICS LO)
独蛾:月吉ヒロキ


 陵辱系というと、ここ最近で有名なのは『独蛾』ですかね。催眠術をかけられた中学生の女の子。昼間は四角四面な優等生の女の子です。でも、催眠術をかけられちゃうと、どこででもセックスをせがむようなエッチな女の子に早変わりなのです。

 これ、かなり、幅の広いジャンルです。陵辱系はひどいものになると、人体改造や串刺しなんてものもあります。そういったものに比べると、さすがに『独蛾』も刺激は強くありません。その代わり、個々の描写がメチャクチャ濃密に描かれてます。調教系総決算の一冊といっても過言でありません。

 ようするに、純愛系というのは、読んで字の如く。主人公とヒロインが紆余曲折はあるものの、最終的には愛し合うパターンのものです。そして、陵辱系とは「それ以外」のものです。エロマンガには「無理矢理にやられてしまって、途中で女の子が感じてくる」というパターンが半ばテンプレ化してます。事後にカップルになれば純愛、放置されたら陵辱系というのが一番分かりやすいかな、と思います。
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■2008/06/25(水) 鈍感な主人公が少年マンガに多い理由 このエントリーを含むはてなブックマーク

(ギャルゲーとかで)鈍感すぎる主人公というのも、特殊性の証明になったり - notable or ordinary
カトゆー家断絶から。

 ちょっと思ったんですけど、少年マンガの主人公って鈍感ですよね。たくさんの女の子が登場して、みんな、主人公に好意を寄せるんだけど、主人公は全然気が付かない。思わせぶりな態度をして見せても、まるで気が付かないで、勘違いしちゃう。

うしおととら (1) (少年サンデーコミックス)
うしおととら:藤田和日郎


 正統派の少年マンガとして、『うしおととら』を挙げときましょう。自分の家の蔵を掃除させられていた潮は、床にでっかい扉を見つけます。なんとか整理して扉を開くと、そこには大きな動物のような妖怪に長い槍が突き刺さっていたのです。

 槍を妖怪を退治するために作られた、獣の槍です。封じられていた妖怪とらを連れ、槍を持って、潮は日本全国を旅して回ります。良い妖怪と友達になったり、悪い妖怪を退治します。襲われていた女の子に好かれたりしているんですが、潮は一向に気がつかないんですよね。

エム×ゼロ 1 (1) (ジャンプコミックス)
エム×ゼロ:叶恭弘


 先日打ち切られちゃった『エム×ゼロ』も、主人公がフラグを立てまくっていましたね。好きになった女の子を追いかけて、受験に失敗した高校に侵入する主人公・大賀。ところが、そこは魔法の使える学校でした。なんとか入学を認められた大賀は、好きな女の子と過ごすために、自分だけ魔法が使えないことを隠さなきゃいけないのです。

 好きになった女の子は、こっそりと主人公を好きになってます。不良生徒を叩きのめした流れで親しくなったツンデレ少女。ちっさなマンドラゴラの少女にも好かれてます。それぞれがそれぞれに可愛いという完璧な布陣ですが、大賀は一向に気がつきません。

ドラゴンボール 完全版 (1)   ジャンプコミックス
ドラゴンボール:鳥山明


 そんな鈍感な主人公の中では、悟空はちょっと異質でしたね。世界中を飛び回って冒険をする、孫悟空。小さい体だけど、ものすごいパワーとスピードを持っています。恐竜を叩きのめして、夕飯にする。そんな悟空のアドベンチャーが、初期の『ドラゴンボール』です。

 悟空の場合、鈍感である上、照れもないです。普通の主人公は「こんなに可愛い娘が俺のことを好きなわけがない」という発想があって、だから、ヒロインのアピールを見逃すわけです。ところが、悟空の場合は、一般常識がないです。初対面で女の子の股間を「パンパン」する。「ちんちんがない」と驚いたりしてました。

 ようするに、寅さん方式なんですよね。少年マンガもある程度連載が続くと、だらけてきます。そこで新しい展開が必要になるんです。そして、新しい展開には新しいヒロインが必須です。ところが、連載当初からいるヒロインも裏切れませんので、主人公が鈍感という設定で乗り切るわけです。
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■2008/06/24(火) 音楽なマンガを集めてみた このエントリーを含むはてなブックマーク

音楽なラノベ - REVの雑記::Group::Lightnovel - LightNovel Group
カトゆー家断絶から。

 音楽って、音楽です。耳でしか聞こえないものです。それを文字しか使えないライトノベルで表現するのは、とても難しいことですよね。これがマンガだと、ちょっと違います。マンガは文字に加えて、絵が使えます。台詞や擬音に加えて、表情やイラストによって音楽のイメージを伝えることができます。

 というわけで、僕が読んだ中で、好きな音楽マンガを紹介してみます。

のだめカンタービレ(1)
のだめカンタービレ:二ノ宮知子


 まず、言わずと知れた『のだめカンタービレ』。料理も作れないし、部屋の掃除や洗濯もしない。一人暮らしなのに家事が一切できない、野田恵。そのあまりのダメっぷりに、ついたあだ名がのだめです。のだめにはたった一つ、ピアノの才能だけがあります。スイッチが入ると、飯も食わなければ、寝ることも忘れる。完全に音楽に没頭できる才能とピアノのセンスがあります。

 そんなのだめのピアノに惚れ込んでしまったのが、超エリート指揮者・千秋。バイオリンは国際コンクールで優勝を果たすほどの腕前で、ピアノも弾けます。何でもできる完璧超人ですが、千秋の目指すは世界的指揮者なのです。千秋はのだめと違って、家事も完璧にこなします。

 ピアノを取ったら何も残らないのだめ、何でも完璧にこなせるのに、うっかりのだめを選んでしまった千秋。二人が日本どころか世界を股にかけて活躍し、ドタバタコメディを繰り広げるのが『のだめカンタービレ』です。

 『のだめカンタービレ』の場合、音楽の作られた由来や音楽にこめられた意味の解説をすることが多いですね。背景には、そのイメージに沿ったイラストが描き込まれます。演奏している人の表情を描くこともありますが、基本的にはイメージ重視といった感じです。

オトノハコ (KCデラックス)
オトノハコ:岩岡ヒサエ


 岩岡ヒサエさんの『オトノハコ』は合唱をテーマにしたマンガです。高校に入ったので、せっかくだから、部活動に入ってみよう。そう思った女の子が、ちょっと変わった部長に捕まって、合唱部に入部することになるお話です。

 岩岡ヒサエさんの絵柄はリアル路線じゃありません。まるいお団子を重ねたような姿をしています。可愛らしいデフォルメがされてます。でも、そこに描かれるキャラクターの仕草や考え方、心はとてもリアルです。ほんの些細なことをすくい上げる作品です。

 『オトノハコ』の場合は、擬音が多用されています。それもいかにもマンガらしい擬音の使われ方をしています。台詞以外の、背景に直接書き込まれる文字があります。音に合わせて文字を変えたり、変な声の人だと文字が歪ませてあったりするのです。

群青学舎 二巻 (BEAM COMIX)
群青学舎:入江亜季


 最後に、ちょっと短編を。『群青学舎』の二巻に収録されている、「彼の音楽」という作品です。音楽が大好きなんだけど、どうも才能が今ひとつの小番君。トランペット、パーカッション。タンバリンまで挑戦するんですが、上手くいきません。それでも、音楽が大好きな小番君は。気になる方は読んでみて下さい。

 「彼の音楽」でも、やっぱり、背景の書き文字は多用されています。「タラララッ」や「ジャーン」、「パコポコ」など。それに加えて、この作品では音楽を明るさで表現している節があります。音楽大好きな小番君の視界は、音楽の流れている瞬間は明るく、音楽に関われない瞬間は暗く描かれています。

 音そのものをマンガの中に描くことはできません。だから、音楽を好きな人の視点から世界を描くことで、音楽のある世界を描いているのです。マンガのテクニックというよりも、文学に使われるアナロジーのような演出です。
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■2008/06/23(月) 今月のLOの表紙が良すぎるので、掌編を書いてみた このエントリーを含むはてなブックマーク

LO (エルオー) 2008年 08月号 [雑誌]
LO 2008年 08月号


 佳乃子が走ってくる。大きく口を開けて、叫んでいる。子供らしい、甲高い声が伝わる。ほとんど鳴き声に近いそれは、内容を聞き取るのも難しい。おそらく、他の誰にも分からない。長年の親子としての時間だけが、自分に佳乃子の言葉を理解させる。

「すっげー!」

 ただ、その一言だけを何度も何度も繰り返している。車で通り過ぎた瞬間から、今まで。佳乃子はその一言しか喋っていない。とにかく興奮して、走っている車を止めさせ、飛び出していった。あんなに元気な姿を見るのは、今日は初めてだ。

 行楽の最初から、佳乃子の機嫌は悪かった。いつもだったら大暴れして、断固として抵抗しただろう。ところが、今日はそれすらしなかった。とにかく黙りこくって、最低限の身振り手振りで過ごしていた。大きな瞳は細くすがめられ、唇は横一線に固まっていた。

 妻の機嫌も悪かった。こちらはいつも以上に明るく振舞っていた。傍目から見れば上機嫌な奥様に見えただろう。しかし、夫である僕には分かる。妻もまた、佳乃子同様に、佳乃子以上に腹を立てていた。これだけ機嫌の悪い妻を見たのはいつぐらいぶりだろうか。

 佳乃子は好んで、短パンにTシャツを着ている。動きやすい、というのが理由だ。一ところに留まっていることのない佳乃子にとって、動きやすさとは最重要のことなのだろう。自分が小学生だった頃もそうだった。晴れの日も雨の日も遊びまわり、雪の日には全身をずぶ濡れにして帰ったものだった。

 妻も、活発な佳乃子は嫌いではなかった。詳しく聞いたことはないが、妻もやはり活発な少女だったのではないか。十数年を共に暮らしていると、そう思うこともある。今ですら行動的で、子供のようなところのある。佳乃子は僕にも妻にも、似たのだろう。

 ただ、妻は佳乃子に可愛い服を着せたいのだった。動きやすくて可愛い服というものも、ないではない。ただ、「走れない」という理由でスカートを嫌がる佳乃子なのだ。妻の考える「可愛い」に近づけるのも、なかなか難しい。

 ここ最近は毎日のように戦っていたのだが、特に今朝はひどかった。久しぶりにまとまった休日の取れた僕のため、今日は郊外のショッピングモールに出かけることになった。子供にとっての一大イベントであるお出かけを前にして、妻は可愛い服を条件にした。

 ワンピースを着ないのなら、お出かけはなしにする。細かな話まで聞き取る気はなかったが、大まかな内容はそれだった。いつものような争いは、長引いた。何度も仲裁に入り、何の解決にもならないことを僕は知っていた。大きな女と小さな女の争いに、男の入る余地はない。

 玄関に座って待っていると、佳乃子が押し殺すように泣いているのが聞こえてきた。慌てて部屋に戻った僕は、能面のようになった妻と理不尽をかみ締めるように全身をこわばらせる佳乃子を見た。妻の買ってきたワンピースを、佳乃子が踏みつけたのだ、と後で聞いた。

 その場では、何が起きたのか、まるで何も分からなかった。出遅れた僕は、とりあえず、床に落ちたワンピースを佳乃子に着せた。既に着ていた短パンとTシャツを脱がせ、頭からワンピースを被せる。その間、佳乃子はされるがままだった。

 そこから、今の今まで、ずうっと憂鬱な一日だった。気詰まりだった。明るく振舞う妻と無言の抵抗を示す佳乃子。いつものことだと傍観していた僕は、妻にも佳乃子にも、どう相手をしていいのか、分からなかった。妻のプライドか、お出かけそのものが中止されることはなかった。

 そして、数秒前だ。胃に穴の開くようなショッピングモールの時間を過ごした帰り道。道の混む国道を避け、小さな田舎道を走っていた。ほんの数秒前まで断固として口を開くことのなかった佳乃子が、突然に叫びだした。

「すっげー!」

 興奮した佳乃子が、僕の背もたれを何度も叩く。あまりにも興奮していて、自分が何をしているのかも分からない状態らしい。嵐のように言葉を吐き出し、車内は佳乃子の言葉で埋め尽くされた。隣を見ると、妻が怒ったような、驚いたような顔をしている。おそらく、僕の顔も似たようなものだったろう。

 背中を叩かれ、叫び続ける佳乃子をなだめようと、車を止める。その瞬間、佳乃子はドアを開け、飛び出した。まるで弾丸になったように、真っ直ぐに道路を駆け抜けていく。佳乃子が山に吸い込まれていくのではないか。そう思えた。

 佳乃子は可愛いものが嫌いでない。ただ、動きやすい服を着ることと可愛い服を着ることであれば、動きやすい方がいい。それだけなのだ。動きやすそうで可愛くもあるキャミソールの話をした時、母は少しだけ嫌な顔をした。だから、それ以来、自分から可愛い服の話はしないのである。

 そんな佳乃子にとって、母の買ってきたレインコートは密かなお気に入りであった。少しだけ明るさの抑えられた赤色は、佳乃子にとって大人の色に思えた。左の下につけられた二つの花は可愛らしく、大人ぽいけど可愛い。それが佳乃子にとってのレインコートだった。

 だからこそ、可愛いものが好きだからこそ、ワンピースは気に入らなかった。母は佳乃子を男の子のようだと思っている。男の子のように元気で、運動が大好きで、赤やピンクよりも緑や青が好きな男の子だと思っているのだ。だから、青くて可愛さの抑えられたワンピースを買ってきた。

 父に、半ば強引にワンピースを着せられた時、佳乃子は上からレインコートを羽織った。密かなお気に入りであり、買ってもらってから一度も袖を通していないレインコートを着た。可愛くないものを可愛いもので隠す。ほんのささいな抵抗が、レインコートなのだった。

 もちろん、母の機嫌が時を追うごとに悪化していったのはレインコートのせいだった。母は佳乃子の気持ちを正確に理解することはできていなかった。だが、それが娘から母に対する何らかの当てつけであることははっきりと理解できた。

 車を飛び出した佳乃子のレインコートは、あっというまに濡れていった。ショッピングモールで外されたフードはそのままで、佳乃子自身をグショグショに濡らしていく。頭のてっ辺から首を伝い、腹を伝い、長靴には雨水が溜まった。

 足と長靴の水はすれ、ガポガポと音を立て、佳乃子は車に一直線に駆け戻った。ハザードのついた車の中には、複雑な表情をした父と少しだけ笑顔の母がいた。なぜ母が笑顔なのか、佳乃子には分からない。それでも、もう、今日は終わったのだと何かが告げていた。

 父と母に会おう。そして、自分が今見てきたものを教えよう。きっと、二人とも喜ぶはずだ。三人で空を見て、笑いあって、幸せになる。数日後には風邪を引くかもしれないが、そんな先のことは分からない。今はとにかく叫ぶのだ。思ったことを、感じていることを。

「すっげー!」
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■2008/06/22(日) 絵柄を描き分ける、マンガ内マンガの心得 このエントリーを含むはてなブックマーク

 先日紹介した『女王様がいっぱい』なんですが。おさらいしますと、『女王様がいっぱい』はマンガ変種部を舞台にしたマンガです。文芸誌で文豪を育てる夢をもって出版社に就職し、エッチで過激な少女マンガ誌に配属されちゃったのです。


女王様がいっぱい:イワシタシゲユキ



女王様がいっぱい:イワシタシゲユキ



女王様がいっぱい:イワシタシゲユキ


 で、主人公はマンガ雑誌で仕事してるわけです。すると、マンガの中にもマンガが登場します。それは新人の持ち込みマンガだったり、雑誌で連載しているマンガだったりです。それらは作者が違っている設定ですから、当然絵柄が違ってます。

 一番上が本編の基本となる絵柄です。二番目は新人の持ち込みで、三番目が雑誌に連載されている作品のものです。ちゃんと描き分けられているのが分かります。しかも、基本となる絵柄がリアル風に描かれていて、二番目と三番目がマンガらしいデフォルメの効いた画風になっています。

 マンガ内マンガというものを使う関係上、どれが本編でどれがマンガ内マンガなのか分からなくなる、ということが往々にしてあります。それを回避するために、描き分けをして、しかも、その画風をしっかりコントロールしてるんです。

 一言でいえば、とても丁寧な仕事をしているんですね。マンガの内容も面白いんですけど、お仕事としてマンガを描く姿勢みたいなものがちゃんと出ているマンガだと思います。
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■2008/06/21(土) サンデー作品に見られる、おさらい手法 このエントリーを含むはてなブックマーク

 『ガッシュ』の中の人関連で、サンデーが話題になってますね。小学校6年間をサンデーに費やした人間としては、ちょっと悲しいクローズアップなんですが。僕の6年間の経験でいいますと、サンデーのマンガって、全体的に丁寧に作ってあるんですよね。それはアンケート至上主義のジャンプにはできないことなんですよ。


呪法解禁!!ハイド&クローサー:麻生羽呂


 例えば、こちら。『ハイド&クローサー』の一コマです。凄腕の呪術師だった祖父ちゃんを持つのは、何をするにもダメダメな主人公・黒兎春瓶。お祖父ちゃんの呪術パワーをいただくためには、主人公の心臓を手に入れる必要があります。

 世界中の呪術師から命を狙われることとなった春瓶。彼が頼りにできるのは、お祖父ちゃんの残したちっさなクマのヌイグルミ・ハイド。外見はかわいいけれど、中身はハードボイルドなのです。弱気な春瓶がヌイグルミのハイドと力をあわせて戦う、というマンガなのです。

 上は、影を操って人間を傷つける呪術人形です。複雑な文様の描かれた人形と、床に映し出された恐ろしげな影。影は影によって傷つけられ、影の怪我は本体の怪我となります。影の心臓を刺されれば、人間の心臓も串刺しとなるのです。


呪法解禁!!ハイド&クローサー:麻生羽呂


 そして、こちら。一見すると違うシーンに見えますが、実はコレは一つ目の画像と同じシーンです。一つ目の画像は第九話の最後、二つ目の画像は第十話の最初のコマなんです。先週どんな内容だったのかを、ちゃんとおさらいしてくれているんです。

 これって、すごく不利なシステムなんですよ。例えば、単行本では全く同じシーンが連続してしまうことになります。それは別のマンガ雑誌に連載しているマンガに比べて情報量が少ないってことです。特にジャンプなんか、滅多に使いません。

 だって、ジャンプにはアンケートシステムがありますからね。あそこは連載作品同士を競い合わせることで面白さを追求していく雑誌ですから、ちょっとでもぬるい作品はどんどん切られていくわけです。そんな場所で、おさらいなんてやってられるわけないです。

 でも、これっと雑誌読者にはありがたいシステムですよね。「先週って何やってたんだっけ?」と思う読者は少なからずいます。特に、連載が長引けば長引くほど、何をやっていたんだったか分からなくなります。それをちゃんとフォローしてくれるんです。

 このおさらいシステムは、サンデーの作品には結構使われてます。ということは、マンガ家本人が考えてやってるわけではなくて、編集部が意図してやらせているシステムということです。伝統といってもいいかもしれません。

 これは編集部がマンガ雑誌を作っていく上で、「マンガがとにかく面白い」ことや「他のマンガ誌の単行本より売れる」こと以上に、「読者がちゃんとついてこられる」ことを重視しているってことです。一貫した姿勢でマンガを作っていくって、すごいことです。
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■2008/06/20(金) 藤田和日郎が持つ、バラバラな絵柄の統一感 このエントリーを含むはてなブックマーク

 藤田和日郎は本当に、強い、作家さんですよね。それは腕力があるとか、脚力とかではなくて。頭が良いとか、ケンカに勝てるとか、そういったものではなく。マンガが面白いとか、絵柄がはっきりしているとか、それともちょっと違って。

 マンガというのは色んなものが束ねられて作られています。まず、絵です。マンガ家の個性が一番に表れるのが絵柄です。それも上手いだけじゃなくて、インパクトのある絵柄が必要とされます。風景画よりもピカソの方が心に残るのと一緒で、とにかく個性的で分かりやすい絵柄が大切です。

 それに、やっぱり、お話を書く能力もいります。どんなにインパクトのある絵が描けても、話が書けないとマンガにはなりません。イラストとして優れているからといって、必ずしも良いマンガにはならないのです。起承転結でも序破急でもいいです。とにかく、面白い話がいります。

 そして、最後に、一番重要なのは、勢いですかね。熱といってもいいんですけど、面白いマンガには圧力みたいなものがありますよね。1ページ読んだだけで、「ああ、これは面白い」と思わせる何か。絵柄も話も大切ですけど、面白さに必要なエネルギーってのがあるんですよね。

 で、当然ながら、藤田先生は、この三つを持ってます。持ってるだけじゃなくて、それらを上手くコントロールして、まとめあげる才能があるんですよ。だから、どこかのバランスが崩れたとしても、それを調和させちゃうんですね。


月光条例:藤田和日郎


 例えば、これ。三つの絵柄が入り混じってます。一番左は間違いなく藤田先生の画風です。真ん中の女の子二人は明らかに藤田先生ではなくて、萌えを意識した画風の人です。右端に並ぶ男子たちは画風といった画風ないですが、これも藤田先生とはちょっと違う。

 全然別の絵柄が三つも入ってるんです。でも、破綻しない。そういうマンガなんだと思わせてしまう何かが、藤田先生のマンガにはあるんです。絵柄がちょっと乱れたくらいで、マンガがおかしくなるわけがない。そんなパワフルさがあるんですよ。
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■2008/06/19(木) 三次元ツンデレというイタカユイ新ジャンル このエントリーを含むはてなブックマーク

女王様がいっぱい 1 (1) (BUNCH COMICS)
女王様がいっぱい:イワシタシゲユキ


 『女王様がいっぱい』は新人マンガ編集者のマンガです。本当は文豪なんて呼ばれるような大作家になりたかった男。でも、文才が全然なくて、それなら文豪を育てる人間になりたいと出版社に入社した彼ですが。

 現実はそう甘いもんではなくてですね。彼が配属されたのは少女マンガ誌。しかも、メチャクチャに過激なエロを全面に出す、アレなマンガ誌なわけです。どれくらい過激かというと、セックスはもちろん、バイブやフェラチオなんて単語が飛び交うような編集部です。

 で、マンガには主人公と対になって、ヒロインというものが必要です。男性が主人公なら、女性がいて、何故か必ず恋仲になったりする。カップリングする対象がいるわけです。このマンガにも当然ヒロインがいて、それがツンデレなんです。

 このマンガはメチャクチャに現実的な絵柄なんですよ。マンガにも色々あって、デフォルメ志向のものもあれば、リアル志向のものもあります。そんで、よりによって、この『女王様がいっぱい』はリアル志向なえ柄のマンガなんですね。

 リアルな絵柄でツンデレって、かなりきついものがあります。例えば、ハルヒが現実にいたら。本当にアスカみたいな人間が横にいたら、笑ってられません。たぶん、ストレスで胃に穴が開きますね。ツンデレって、四六時中嫌味ばかり言ってる人間なわけですからね。

 ビジュアル的にもきついものがあります。ハルヒのように、デフォルメされているキャラクターが憎まれ口を叩いても、それはすごく可愛い。どんとこい、てなもんです。しかし、リアルに描かれたキャラが憎まれ口を叩くと、これはもう、普通にイラッとします。

 だが、そこがいい。そこがいいんですよ。なんか、こう、新たな境地ですね。名づけて、三次元ツンデレですか。自分はあくまでも現実という安全圏にいながら、三次元ぽいキャラクターがツンデレする痛々しい様を傍観する。そういうジャンルですね。
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■2008/06/18(水) 内股に秘められた女性キャラの魅力 このエントリーを含むはてなブックマーク

 世の女性的には「ベタな趣味だね」ってとこかもですが、内股の女の子が好きなんですよね。いや、もちろん、現実ではなくて、マンガやイラストの話ですけど。内股の女の子って、しっかりガードしてます感、本性は隠してます感があるじゃないですか。そこがいいんですよ。

 心理学の先生に言わせれば、胸の前で腕を組む人って、心を開いていないんだそうですよ。社会に対して距離を置いているとか、常に周囲を警戒しているとか。つまり、外の世界から自分の中に何かが入ってくるのを拒んでいるんだ、っていうんですね。

 それと似ていて、内股っていうのは、自分の中から外の世界に何かが出て行くことを防いでいるんだと思うんですね。っていうか、そう見えるんですね。本当は乱暴だったり、ワガママだったりする本性を押し隠して、内股なんですね。つまり、慎み深さや恥じらいが内股となって表れるのです。それが好きなんです。


とある魔術の禁書目録:近木野中哉×鎌池和馬


 ガンガンで連載されている『とある科学の禁書目録』2巻です。小萌先生はこう見えても高校教師で、成人してます。マッサージチェアに乗ったことある人は分かると思うんですが、普通は足は外向きになるんですよ。ふくらはぎもマッサージしてもらおうと思ったら、自然とそうなります。

 ところが、小萌先生の足は内向きになってます。こうね、絶対に意識してやってるに違いないんですよ。ただでさえ、バスタオル一枚と無防備な姿なんだから、足を開いたりできないな、という。女しかいないけど、ハメは外せないな、という。慎み深さなんですよ。


ロッテのおもちゃ!:葉賀ユイ


 『バカとテストと召喚獣』で一躍人気イラストレーターになった葉賀ユイ先生の『ロッテのおもちゃ』です。男から精を吸って生きる魔物サキュバスのお姫様・アスタロッテです。未だ少女のアスタロッテですが、後々は生きるために男ばかりのハーレムを作らなきゃいけません。ところが、彼女は男が大嫌い。さあ、どうしましょ、というえっちなコメディです。

 で、このお姫様、めちゃくちゃワガママです。まあ、お姫様というのは元来ワガママなものですが、妖精しかいない世界で「人間が見たい」、御用達のミルクがなくて大暴れです。そんなアスタロッテも、この通り。内股だと、清楚なお嬢様に見えるじゃないですか。その落ち着かない様子、猫被ってる感が良いのです。


たかまれ!タカマル:近藤るるる


 最後はファミ通で好評連載中の『たかまれ!タカマル』から、幸地さん。ファミ通に載ってるだけあって、ゲーム雑誌のマンガです。高校のゲーム雑誌を作っている部活に入った主人公タカマル。ろくに休みも取れない激務、でも、可愛い女の子との出会いがいっぱいの日々を描いたマンガです。

 幸地さんはちょっぴり太めの女の子。優しくて臆病で料理が上手。内気で、ちょっぴりドジなところもある。最近の流行とはかけ離れた設定のキャラなんですが、とてつもなく可愛い。意外に嫉妬深いところもあって、それを表に出さないように気をつけていることもしばしば。そんな自制心が内股のポーズによく表れてます。

 こうして見てみると、同じ内股でも表現されているものは結構違います。でも、中に何かが秘められている。そこがいいんですよね。
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■2008/06/17(火) おばかなエロコメ、エロマンガの彦麻呂 このエントリーを含むはてなブックマーク

 エロマンガにも色々あります。シリアスなもの、コメディタッチなもの。ひたすらに鬼畜なものから、甘々なラブストーリーまで。人間の欲望のバリエーションだけ、思い描ける最大の妄想がエロマンガには詰まってます。

 作品のタッチと真剣さというのは、おおむね重なっています。例えば、監禁陵辱や調教といった作品はシリアスなタッチで描かれる傾向にあります。逆に、コメディやギャグタッチのものは純愛であるなど恋愛関係のはっきりしたものが多いです。読者に受け入れられやすい形で描かれてるんですね。

 で、西安先生の『エプロンプレイ』です。これは多人数プレイが基本のコメディタッチです。うん、ひたすらに馬鹿な、エロコメです。いや、「馬鹿」というと聞こえが悪いですね。「おばか」。これです。おばかなエロコメディなんです。そのノリを一言で表すなら、エロマンガの彦麻呂。


エプロンプレイ−未亡人食堂繁盛記:西安


 例えば、コレ。定食屋の女将である雪枝さんの豊満な肉体。中華四千年の技巧を持ち、若々しい肢体を持つリンリン。中華屋の親父が二人の身体を同時進行で比べた結果が、この言葉である。なんだこれ。おまえは、一体、どこのバラエティレポーターだ。


エプロンプレイ−未亡人食堂繁盛記:西安


 こちらは旅館のシーン。「旬も極まり旨みの乗った成魚」とは母のこと、「はしりのもの特有のはねるような弾力」とは娘。つまり、旅館の女将と娘の、母娘丼を表して台詞なのです。ちなみに、「はしり」というのは、出回り始めた時期の魚のことを指します。


エプロンプレイ−未亡人食堂繁盛記:西安


 最後は、貧乳好きの心を見事に代弁する台詞。見た目は小さく「見劣りする胸」も、「後ろから揉めば〜手のひらにおさまる」とのことです。貧乳を感覚的に支持する人は結構いますけど、ここまで具体的に説明できる人っていませんよね。

 『エプロンプレイ』は全編がこんな感じのエロマンガです。もちろん、西安先生ですから、メチャクチャに色っぽい絵を描く。その美しさに加えて、『エプロンプレイ』は台詞の面白さが際立ってるんですね。まるで料理マンガのような台詞回しを使って、おばかなエロコメディです。
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■2008/06/16(月) ネタバレ上等、『とある科学の超電磁砲』と『とある魔術の禁書目録』の伏線 このエントリーを含むはてなブックマーク

とある科学の超電磁砲 1―とある魔術の禁書目録外伝 (1) (電撃コミックス)
とある科学の超電磁砲:冬川基×鎌池和馬


 『とある科学の超電磁砲』は単体でも十分面白い作品です。でも、原作小説を読んでると、ニヤリとさせられる場面が多いんですよね。しかも、ニヤリと笑えるだけでなく、原作小説の伏線になるような補完となる設定も多いんですよ。

 例えば、超能力者のパワーを引き上げる「幻想御手<レベルアッパー>」の設定です。超能力のパワーを引き上げるためには、脳を操作するしか方法がありません。ところが、短期間での操作となると、味覚や触覚などの五感全てを操作し、脳に直接刺激を与える「学習装置<テスタメント>」でしか行えません。

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈5〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録:鎌池和馬


 と、さりげなく登場する「学習装置<テスタメント>」。これは『とある魔術の禁書目録』の第5巻に登場するアイテムなんですね。しかも、学園で最強の人物だった「一方通行<アクセラレータ>」がウルトラマン並みの時間しか動かせなくなる、キッカケのアイテムです。アクセラレータは『禁書目録』でも1,2を争う人気キャラですから、原作ファンは思わずニヤリとする寸法です。

 2巻の終盤では、レベルアッパーは超能力のレベルを引き上げるシステムではなかったことが判明します。それは使用者の脳波を一定のパターンにムリヤリ固定し、それを繋げることで演算能力を高めるシステムだったのです。

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈3〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録:鎌池和馬


 この「同じパターンの脳波を繋げる」という点、原作ファンは、またもやニヤリとするわけです。これは『禁書目録』の第3巻に登場する御坂美琴のクローン・ミサカが作り出す、ミサカネットワークを連想させるからです。『超電磁砲』は原作の1巻と同じ時間軸らしいので、これは原作3巻の伏線ということになるのです。

 知らなくても楽しめて、知っているとなお楽しめる。いやー、スピンオフ作品の鑑ですね。
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■2008/06/15(日) 幼女の凄まじい顔芸 このエントリーを含むはてなブックマーク

 すげえ、顔芸である。俺は誰もが認めるロリコンであって、ロリコンと聞けば動画だろうと、音声だろうと捜し求めているハンターなわけである。東に内緒妹がいればコメントし、西にボクがいればマイリストし、北にねーちんがいればtwitterで宣伝し、南にnayutaがいれば大量の感想文を書き付ける。ニコニコの話である。

 というか、俺は幼い子供が好きなのである。それは男女に限らない。いや、ことによっては少女よりも少年の方が好きなくらいかもしれん。ともかくも、無邪気な表情や仕草。その裏に隠された計算の高さと甘さ。凹凸のない肉体に元気溢れる行動。その全てが愛らしい。

 そういう俺が、この幼女だけは可愛くない。全く可愛いと思えない。むしろ、面白い。動物園に並べておいても、全然違和感を覚えないだろう。キリン、シマウマ、ゴリラ、麗子。おそらく、誰もが気づかない。面白い生き物だ、と思う。そんな少女を主人公にしたのが、『麗子物語』である。


麗子物語:坂井久仁江


 表紙の顔からして、これである。小学校にも上がっていない子供が、これである。生まれたての子供は猿のよう、という言葉は確かにある。人間はみなチンパンジーの顔で生まれてくる。しかし、この子は五歳である。普通だったら、可愛くない時期はとっくに過ぎている。そろそろ、人類になっているはずなのである。


麗子物語:坂井久仁江


 しかして、人間、笑えば可愛い、ともよく言われる。どんな人でも、笑っていると可愛い。ごっついおっさんでも、笑うと少年のよう、というアレだ。幼い子供であれば、なおさらに、あどけない顔立ちになると思うじゃないか。

 うん、ところで、上は麗子ちゃんが笑ってるところなんだ。魔女じゃなくて、五歳児。奇妙な釜でグツグツ煮立てて、魔法の薬を作ってるところじゃない。誕生日パーティで、ケーキに刺さったロウソクを吹き消すところなんだ。

 ものすごい顔芸である。素の表情も凄まじいが、笑顔も怖い。つまり、無敵である。だって、素の表情というのは人間の中で一番無防備な顔である。笑顔というのは、一番可愛い顔のはずなのだ。この二つがすごいということは、どんな表情をしていてもすごいということなのである。

 しかも、この子、ちょっと変わってはいるけれど。基本的には優しくて可愛い子なのである。だからこそ、申し訳ないのだけど、顔芸が素直に笑える。だって、性格が悪かったり、偏屈な子供だったら、顔芸の凄まじさは憎しみに変わるはずである。逆に、良い子だからこそ、単純に笑うことができる。その辺りのさじ加減もバツグンなのだ。
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■2008/06/14(土) 世の中にある、第二弾的なものを集めてみた このエントリーを含むはてなブックマーク

 世の中には第二弾的なものが幾つもあります。今日は、そんな第二弾的シリーズを紹介してみます。

悪魔のミカタ―魔法カメラ (電撃文庫)    悪魔のミカタ666スコルピオン・オープニング (電撃文庫 う 1-15)
悪魔のミカタ:うえお久光    悪魔のミカタ666:うえお久光


 まずは、マンガにありがちな“第二部”について。最初の物語の設定だけを残して、時間や場所、キャラクターなんかを変える場合に使われます。これを頻発する超有名マンガに『ジョジョの奇妙な物語』がありますね。

 第一部と第二部を分ける作品はライトノベルにも結構あるのですが、あまり明確に表に出ることはないです。そもそも、ライトノベルはシリーズ名の他に書名が付いているので、シリーズ名に第二部と銘打つと分かりづらくなるからでしょう。たいていの場合、あとがきで「ここから第二部突入です」のような書き方がされます。

 『悪魔のミカタ』は、恋人を殺された少年が悪魔と契約し、死者を復活をさせるストーリーです。SFともファンタジーとも言いがたい、でも、楽しい。まさにライトノベルといった作品です。これの第二部が『悪魔のミカタ 666』とシリーズ名を変えているのは、単純に刊行時期が二年弱開いてしまってるからです。

 ライトノベルは入れ替わりの激しい媒体です。中学生から高校生が主体になっているので、『悪魔の見方』シリーズを追っかけていた人だって二年も刊行が遅れると卒業してしまってる可能性があります。それだったら、いっそ新シリーズぽくして、初見の人にも手にとってもらおうという目論見なんでしょう。

クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)    零崎双識の人間試験 (講談社ノベルス)
クビキリサイクル:西尾維新    零崎双識の人間試験:西尾維新


 次は、第二弾に似て非なるもの、“スピンオフ企画”について。西尾維新のデビュー作にして、出世作。超代表作でもある『クビキリサイクル』の戯言シリーズ。戯言ばかりを口にして、のらりくらりと人生を過ごす”いーちゃん”。戯言シリーズは、周囲の殺人事件や決闘、殺し合いに巻き込まれて、解決を迫られるお話です。

 この戯言シリーズには、零崎という一族が登場します。零崎一賊は生まれ付いての殺人鬼集団です。血筋でもなければ、殺人の技術でもない。お互いに何の関係がないんですが、たった一つだけ共通点があります。それは、突如として家族や友人、恋人を殺したくなり、息をするのと同じくらい自然に殺人を犯してしまう点です。

 この零崎一賊のメンバーを主人公にした、零崎三部作があります。どでかいハサミを武器にして戦う変態紳士・双識の『人間試験』、金属で作られた釘バットで戦う麦わら青年・軋識の『人間ノック』、あらゆる楽器で人を殺す曲識の『人間人間』です。

 このように、とあるシリーズに登場する脇役や世界観を使って、新たな作品やシリーズを作り上げる手法。これがスピンオフです。

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))    学園キノ (電撃文庫 (1283))
キノの旅:時雨沢恵一    学園キノ:時雨沢恵一


 また、”パラレルワールド”なんて手法もあります。分かりやすい例を挙げると、十数年前のオタク界隈で流行った学園化です。物語というのは舞台となる世界と登場するキャラクターは密接に関わっています。ファンタジーだからこそ騎士や魔法使いが登場させられるし、SFだからこそ超能力者が出てきてもおかしくないわけです。最近は、そういう枷もないですけどね。

 具体的な例を挙げると、『キノの旅』と『学園キノ』です。元々の『キノの旅』という作品は、ファンタジー世界を舞台にした旅物語です。主人公のキノと乗り物の○○が不思議な国を旅して、色々な冒険や事件に巻き込まれます。

 このパラレルワールド作品が『学園キノ』です。文字通り、『キノの旅』の主要なキャラクターが、とある学園の生徒や教師という形で登場します。『キノの旅』ではどんな時でもクールに決めるキノが、『学園キノ』では快活な女子生徒になったりしているのです。
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■2008/06/13(金) 月マガは人間を描くマンガ誌 このエントリーを含むはてなブックマーク

 いやー、相変わらず、月マガは面白いですね。念のために説明すると、月刊マガジン・略して月マガです。実は結構長いこと読んでいて、そろそろ購読十八年目なんですよね。アフタヌーンは買ったり買わなかったりなんですが、月マガは何故か欠かさず読んでます。

 少年ジャンプって変化を見せるマンガ誌なんですよね。主人公の成長やストーリーの展開、バトルの勝敗など、何かが変わる様子を描く雑誌です。そして、その流れで月マガを語ると、それは人間そのものを見せるマンガ誌です。いえ、主人公で魅せる、といってもいいかもです。

 例えば、ジャンプの主人公に、困難はつきものです。ものすごい強敵に出会ったり、絶対に勝てない試合を戦ったりします。無様に泣いて叫んで、努力して、必死の形相で立ち上がったりします。その苦難の歴史が、勝った時の喜びを与えてくれるわけです。

アイシールド21 (1) (ジャンプ・コミックス)
アイシールド21:稲垣理一郎×村田雄介

 『アイシールド21』の主人公セナは、イジメられっ子でした。不良たちにイジメられ続け、パシらされ続け、とうとう誰よりも早く走れるようになったのです。そんなセナがアメフトに出会い、努力し、ついには日本一を決定するクリスマスボウルにまで出場する。それが『アイシールド21』という作品です。

 月マガの主人公は違います。最近だと『BECK』のように、情けなかったり、かっこわるい姿を描くマンガもあります。でも、基本的には、月マガの主人公は失敗しません。ほとんどの主人公は少年時代から才能を見せており、強くてニューゲームみたいな状態で始まります。

 だから、描かれる物語も自然と決まってきます。それは「主人公がどうやって窮地を乗り越えるのか」ということです。もう、乗り越えられるのは分かってるんです。それでも、圧倒的に不利な状況から、いかに上手い具合に抜け出すのか。そこが話の見せ所なわけです。

海皇紀 (1) (講談社コミックス 月刊少年マガジン 637)
海皇紀:川原正敏


 『海皇記』という作品が、まさにそう。『修羅の門』の作者が描く、もう一つの『修羅の刻』シリーズとも言える作品です。主人公ファン・ガンマ・ビゼンはいつでもヘラヘラ笑っている、掴みどころのない男。ところが、格闘でも海戦でも無類の強さを発揮する。どんなことでも不可能でない、そう思わせる主人公なのです。

 ある意味で、あらゆることが可能であり、何を成し遂げても驚きがないということもできます。最終的には絶対に成功するんですから、予定調和なんです。でも、面白い。その不自然さを感じさせない。わかっていながら、面白く感じさせるんですから、これは非情に難しいことです。

 ジャンプのマンガは、弱い主人公が強くなっていくことがメインです。そして、ライバルたちはどんどん入れ替わっていきます。だから、月マガのように、一人の人物のすごさを丹念に描き出すことができません。一方で、月マガは全部のキャラクターが強いことが前提になってますから、『アイシールド21』のセナや『ダイの大冒険』のポップのようなキャラは滅多に出てこないんですよね。
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■2008/06/12(木) 『レンタルマギカ』と2つの小説 このエントリーを含むはてなブックマーク

レンタルマギカ ~魔法使い、貸します! (角川スニーカー文庫)
レンタルマギカ:三田誠


 遅ればせながら、『レンタルマギカ』を読んでました。角川スニーカー文庫から発売中の、魔法ものライトノベルです。試しに一冊と思って読んだのですが、面白くて。気が付いたら、書店にあるだけのシリーズを買ってきてしまいました。

 この作品にちょっと似てるな、と思ったものがあります。それは『バッカーノ!』と『とある魔術の禁書目録』です。どちらも電撃文庫から発売されているライトノベルです。それぞれと比較しながら、『レンタルマギカ』について書いてみます。

バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)
バッカーノ!:成田良悟


 まず、一冊目は『バッカーノ!』。この作品にはジャグジーという少年が登場します。とても気が弱くて、血を見たりケンカしているのを見ると、すぐに気分が悪くなってしまいます。しかも、とてつもない泣き虫で、右目にごっつい眼帯をつけているクセに、何かにつけて泣き出します。

 訂正)ジャグジーは眼帯じゃなくて、刺青でした。ツッコミ、ありがとう。

 ところが、事件が進行し、どうにもならなくなると。周りの仲間が傷つけられたり、どうしても許せないことがあると、○○は立ち上がります。まるで人が変わったかのように堂々と命令を下し、あらゆる事件を解決してしまいます。『バッカーノ!』には主人公と呼べるキャラクターが何人もいるんですが、その中でも人気のキャラクターです。

 そして、『レンタルマギカ』の主人公、伊庭いつきも非常に気が弱い少年です。高校生といえば、そうそう泣いたり叫んだりしない年頃です。ところが、いつきはお化け屋敷でも青い顔になり、ことあるごとに叫びだすほどです。

 しかし、やはり、主人公。いつきは魔法使いを貸し出す会社の社長をやっております。肉体ごと魔法になってしまった狂気の魔法使いや古くから崇められてきた死霊の塊である鬼と戦ったりするわけです。どうにもならない、窮地に陥った時、いつきも眼帯を外し、秘めたる力で敵を退けるのです。

とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録:鎌池和馬


 二冊目、『とある魔術の禁書目録』。ガンガンでコミカライズされたり、電撃大王で『とある科学の超電磁砲』なるスピンオフコミックが連載されていたり、とうとうアニメ化まで決定した。今一番勢いのあるライトノベルです。

 こっちの主人公は、上条当麻といいます。勢いがあるのはシリーズだけでなく、上条という男自身が熱い。メチャクチャ熱いです。普段はダラダラしている、ちょっとオタッキーな高校生です。魔法や超能力が使われる世界で、ただ一人だけ、それらの幻想の力を木っ端微塵に打ち砕きます。

 世の中には悪いことをするために生きている人間なんていません。どれほど悪人に見えようとも、言動や行動が禍々しくとも、そこには何らかの事情があります。どんな人間にも正義があり、万人にとっての正義なんてありえないのです。

 しかし、それでも、上条当麻は戦い続けます。正義を成すためでもなければ、悪を倒すためでもなく。敵がどんな理由を持っていようとも、その行動が理不尽であれば、立ち上がるのです。例えば、百万人を救うために、十人を犠牲にするしかないとします。そんな時、上条は百万と十人を救う方法を考え、力づくでも成し遂げる。そんな男なわけです。

 『レンタルマギカ』の伊庭いつきも、熱いです。ごくごく普通の、平凡な日常を送っていた男子高校生だったいつきは、いきなり魔法の世界に引っ張り込まれます。失踪した父親の跡を継ぐために呼び込まれ、命のやり取りが平然と行われる社会に巻き込まれます。

 臆病ないつきは怯え、恐怖します。しかし、魔法の世界で行われている、非情なルールに対しては、とことんまで抵抗します。偉大な魔法を次代に遺すため生贄を必要とするのなら、そんな魔法は消し去ればいい、と。何かを犠牲にして、何かを手に入れる。魔法の世界の常識を覆していきます。世界の理不尽さに対抗していくのです。

 まとめると、『レンタルマギカ』は、『バッカーノ!』のキャラクター造形、『とある魔術の禁書目録』のテーマに似たものを持っているのです。どっちかが好きなら、きっと『レンタルマギカ』も気に入ると思いますよ。
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■2008/06/11(水) 『とある科学の超電磁砲』2巻 通常版と限定版の変更点 このエントリーを含むはてなブックマーク

 『とある科学の超電磁砲』の2巻が発売されました。ファンとして、限定版と通常版の両方を買ってみたんですが、さりげない変更点があって、嬉しかったです。

■禁書目録ポーカー

 まず、付録がついてるか、ついてないか。限定版には禁書目録ポーカーというカードゲームがついてます。限定版が1500円少々、通常版は500円ちょっと。おおよそ、1000円でカードゲームがついてくるわけです。

 以前にも書きましたが、禁書目録ポーカーはすごく面白いです。『フォーチュンポーカー』という元ネタを禁書目録仕様にしたゲームなんですが、デザイナーさんを雇ってバランス調整がされてます。運よりも戦略が重要な、よくできたゲームになってます。

 もちろん、原作のイラストレーターである灰村キヨタカさんのイラストカードとしても楽しめる一品です。フレーバーテキストには最新刊である『禁書目録』16巻の台詞まで使われてますから、力の入りようが分かるってものです。

■カバー

冬川基先生が描く「とある科学の超電磁砲」第2巻は限定版&通常版で本日発売

 一目瞭然ですが、表紙のイラストが違ってます。限定版は『とある科学の超電磁砲』の主人公・御坂美琴と『とある魔術の禁書目録』のインデックスが並んで描かれています。つまり、マンガ(科学)とポーカー(魔術)を象徴した表紙になってるのです。

 通常版は、『とある科学の超電磁砲』のメインキャラクターが描かれてます。右に立ち姿の美琴。左上には走り去る上条当麻。美琴の人形を抱いて悶える白井黒子に、たわむれる佐天や初春。大脳生理学者の木山春生も描かれてます。

 裏表紙だと、限定版は禁書目録ポーカーの一枚、美琴のカード。通常版は美琴の常盤台の校章になってます。表紙を開いた袖の部分も変えられていまして。通常版は黒子の独白、限定版は木山の台詞が書かれてます。

 背表紙も違ってます。限定版は口を開けて、伸びをしている美琴。通常版は口を閉じて、微笑んでいる美琴です。限定版は右目、通常版は左目を閉じているんです。書棚に並んで置かれることを意識した作りになってるんですね。

■カバー下

 これは、ねえ。違っているとだけ書いておきます。うん。全国に数少ないであろう、インデックスファンが大喜びなアレですよ。
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■2008/06/10(火) マンガファンとマンガオタクとマンガ読み このエントリーを含むはてなブックマーク

「漫画オタ」と「漫画読み」はどう違うのか?:アルファルファモザイク

 マンガ好きな人の呼び方って、幾つかありますよね。僕の周囲のマンガ好きな方を思い浮かべつつ、それぞれのイメージを書いてみます。

One piece (巻1)
One piece:尾田栄一郎


 まず、マンガファンといったら、少年ジャンプです。女性はどうなのか知りませんが、男子だったらジャンプを読んだことない人なんていないんじゃないですかね。努力・友情・勝利の三本柱が貫かれ、熱血な主人公が敵や試練を乗り越える。子供からお年寄りまで楽しめる、王道のストーリーです。

苺ましまろ 1 (1) (電撃コミックス)
苺ましまろ:ばらスィー


 次に、マンガオタク。マンガオタクが好きなマンガのイメージは、電撃大王とか角川系列です。萌え系ってヤツですね。可愛くて、ぷにぷにした感じの女の子が登場します。それは小学生の日常だったり、女の子同士の恋模様だったり、バトルものだったりします。一言でいえば、「かわいいは正義!」ですかね。

海獣の子供 1 (1) (IKKI COMICS)
海獣の子供:五十嵐大介


 マンガ読みっていうと、この辺り。雑誌でいうと、コミックビームやIKKI。アフタヌーンは入るか入らないかってとこです。書き込みが極端に多かったり、非常に癖の強い絵柄であったりします。繊細な心理描写や複雑な物語構成など、先端的なマンガです。必ずしも一般ウケしないので、作家のファンを探すのも難しく。逆に、それが結びつきを強めることもあります。

 マンガファンからマンガオタクかマンガ読みのどっちかに移行するのが定型かなって感じです。もちろん、どっちも両方好きだって人もいますが、本命は決まってる気がするんですよね。
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■2008/06/09(月) ハーレムものの歴史をライトノベルで追ってみる このエントリーを含むはてなブックマーク

真・天地無用!魎皇鬼〈1〉樹雷 (富士見ファンタジア文庫)
真・天地無用!魎皇鬼:黒田洋介×梶島 正樹


 まず、ハーレムの元祖は、これ。『天地無用』というアニメでしょう。アニメには地上波とオリジナル・ビデオ・アニメ(OVA)の2つに分けて考えることができるんですが、これは後者です。ようするに、会社がお金使ってアニメを作って、VHSの形で直接ユーザーに売るものです。

 主人公は、征木天地。何の変哲もない高校生、のつもりでした。神主である祖父さんの家に遊びに行った際、裏庭にある洞穴で古びた剣を抜いちゃいます。すると、なんと恐ろしげでナイスバディ、凶暴で美人の鬼に追われ、ビームセイバーやレーザーでもって追っかけられてしまいます。

 なんとか逃げ延びた天地なんですが、今度はでっかい宇宙船に拉致・監禁。鬼を追ってやってきたお姫様に捕まえられちゃいます。ムネペッタンで短気なお姫様と小学生に上がるかなっていう小さな女の子。後々には、宇宙警察の天然娘なんかも加わります。

 ハーレム的な作品はこれ以前にもあったんで、『天地無用』でパターンが確立したっていうのが正確なところなんですかね。つまり、ごくごく平凡な男性主人公が複数のタイプの違った女の子たちにモテモテになるコメディ、という形式です。

 ちなみに、上のリンクはOVA『天地無用』の設定に準拠した、裏設定満載の小説化作品です。作者はOVAの脚本書いてた人と原案者なので、驚きの新事実が多数です。ファン必見作品です。しかも、歴史小説の手法を取り入れたSFファンタジーとしても、非常に出来がいいです。

悪魔のミカタ―魔法カメラ (電撃文庫)
悪魔のミカタ:うえお久光


 ここ最近のハーレムというと、個人的には『悪魔のミカタ』を押したいですね。主人公は、あらゆる困難を精神で乗り越えてきた男、堂島コウ。一見すると、ヘラヘラ笑っているだけの軟派な優男に見えて、実は目的のために手段を選ばない非常な人でもあります。

 そんなコウの恋人が殺されます。持ち主の願いを叶える、悪魔のアイテム、知恵の実を使って殺されます。超自然的な、非日常な、意味の分からないものに殺されてしまった恋人を復活させるべく、コウは悪魔と契約し、悪魔のミカタとなるのです。

 で、コウがモテモテなわけですよ。太めの眉に強い意志、天才的な閃きを持っていた、死んだ恋人、日奈。ちっちゃくて無口、冷徹無比だけど甘えるところもあるクールビューティ、イハナ。賢いけれども傲慢なところもあって、頼りになる姉御的な、小鳥遊。

 『悪魔のミカタ』の後編となる『悪魔のミカタ 666』では、コウが三人のうちの誰かとセックスせざるを得なくなります。そうしなければ、死んだ恋人を生き返らせることはできないのです。そんなわけで、『666』シリーズは三人がコウを誘惑する、いかにもハーレムな感じに仕上がってます。

 例えば、制服越しの胸を見ただけで、心がドキドキする。スカートの奥に隠されたパンツを想像する。だけに留まらず、白いうなじや二の腕、すらっと伸びた太ももまで、およそ素肌の見えるところなら、どこでもいい。そんな状態なのです。

 ハーレム状態になってるマンガやライトノベル作品って、主人公は奥手なことが多いです。奥手どころか、本当に性欲があるのかどうかも疑わしい。そんな風に見える時さえあります。そういった流れを踏まえて、おそらく『悪魔のミカタ 666』は主人公が性欲を持っていない状態から性欲ビンビンな状態になったらどうなるか、という方向に進んでるのだと思います。

みなごろしの学園―デビル17〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
デビル17:豪屋大介


 そして、最後は行き過ぎた例。「キルタイムコミュニケーションに行け」ともっぱら噂の『デビル17』です。一応レーベルは富士見ファンタジア文庫です。もちろん、未成年禁止のレーベルじゃありません。でも、やっちゃってます。やりまくりです。

 というのも、主人公はセックスでもって世界を支配する王様みたいな高校生なのです。超人的な能力を持たされて作られた男性だけの集団がいます。彼らは遺伝子レベルで主人公を好きになるようセットされているので、主人公を犯しぬこうと襲ってきます。主人公は超人的な能力を持った女性だけの集団をセックスで操って、迎え撃つわけです。

 もう一度書いときますと、ライトノベルです。しかも、れっきとした全年齢の、どんな年齢の人が読んでもいいはずのレーベルから出ています。ハーレムものが度を越すとこうなる、という究極的なパターンが『デビル17』なんだと思います。
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■2008/06/08(日) エロマンガだけに許された自由 このエントリーを含むはてなブックマーク

狼と香辛料 (電撃文庫)
狼と香辛料:支倉凍砂


 先日ライトノベルフェスティバルというイベントに参加してきました。秋葉原で行われた催しで、企画展示や討論、オススメ論議などをするものです。で、そちらに『狼と香辛料』の支倉凍砂さんが来て、講演して下さったんですよ。

 色々と面白い話を聞かせてもらったんですけど、そのうちの一つ。猫耳に関する話があるんです。そもそも、投稿段階の『狼と香辛料』では、ヒロインのホロは猫耳がついているだけの人間だったのだそうです。現在の神様という設定は、「猫耳に必然性がない」という編集長の言葉によって生まれたものだったんです。

 これはライトノベルだけの話ではないと思うんですよ。マンガでもアニメでも、必然性というものが重視されます。「猫耳が好きだ!」という人がマンガを描く場合、「そのキャラが何故猫耳なのか」という理由も必要とされます。だから、ヒロインが妖怪になったり、舞台がファンタジーになったりするんですね。

 話は変わりまして、先日紹介したけものの★先生の『Groove Tube』。この単行本に「ぐる〜みんぐっ!!」という連作が収録されてるんです。両親を亡くした兄妹。お兄ちゃん大好きな妹があの手この手で兄を誘惑する、という素敵シリーズです。


GrooveTube:けものの★


 で、本題はこっからなんですが、この妹は猫耳つけてるんですよね。というか、「ネコミミはイメージです。実際のメグとは若干異なります」という注意書きが付いてます。本当は猫耳じゃないにも関わらず、何故か猫耳が付与されてるんです。

 これです。これがエロマンガの自由です。物語的には何の理由もないものを、話の中に加えちゃう自由。必然性なんかよりも「好き!」という気持ちを優先させる自由です。ストーリーを重視するマンガには真似できない、キャラの魅力だけを追求するエロマンガの特権ですね。
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■2008/06/07(土) めちゃ美人な妹にあの手この手で誘惑されちゃう! このエントリーを含むはてなブックマーク

GrooveTube(TENMAコミックス)
GrooveTube:けものの★


 とうとう、待ちに待ったけものの★の新刊が出ました。けものの★というのはエロマンガ作家で、これがメチャクチャ可愛いんですよ。なんていうか、キャラクターの表情がすごく豊かなんですね。それもエッチの時の表情がムチャクチャ良い。

 俺、基本的にはロリコンなんですよ。本屋で大量のエロマンガ見ながら、試し読みなんかして、「あ、これいいな」と思ったり。そこで、「でも、キャラが大きいしな」とごく自然に考えちゃう。棚に戻しちゃう。ナチュラルにちっちゃい子好きで、二次元においてすら大人は好きじゃない男なんですが。

 いやー、けものの★先生だけは違いますね。明らかに子供じゃない、むしろ、成熟した大人な女性なわけですよ。少なくとも、マンガの子供の理論では描かれていない。おっぱいがでかくて、腰がくびれていて、尻がでかい。ロリコン男としては明らかに対象じゃないのに、好き。

 それも、ありえないんですよ。例えば、「ぐる〜みんぐっ!!」なんて、お兄ちゃんのことが好きで好きで仕方がない妹なんですよ。ナイスバディで顔も可愛い。明るくて、友達も多い。なのに、何故かお兄ちゃんが好きすぎて、半ばムリヤリ押し倒したりする。そんな妹いるわけないじゃないですか。

 でも、いるんです。マンガだから、マンガらしいキャラクター。とか、そんな次元じゃなく。こんな妹がいてもおかしくない、世界には一人くらい積極的で、えっちで、かわいい妹がいてもおかしくない。むしろ、目が覚めたら、横で寝ていてもおかしくない。いなければならない、と思える。そんな実在感があるんですよ。

 上の「ぐる〜みんぐっ!!」は連作になってるんですが、一緒に収録されている「副音声。」という読みきりも素晴らしい。恥ずかしがり屋で、思っていることをはっきり口に出せない女の子。言葉の最初の部分が、つぶやき程度にしか出てこない彼女は、台詞の横に常に副音声がついてるのです。

 この娘が、また、とびきり可愛い。この可愛さはちょっと異常ですよ。ショートカットに眼鏡、内気で羞恥心が強い。ものすごく恥ずかしがり屋で、外見はクールに見えるのに、実はいつでもパニック寸前。ずうっと赤面なんですよ。なんていうかね、思わず、パンチが飛び出る感じ?

 とにかく、もう、女の子が可愛い。絵もしっかりしていて、話も面白い。特に、女の子。ヒロインがムチャクチャ可愛い。すげえ良いよ。