
現在は第何次目だかの吸血鬼ブームらしい。残念なことに、俺の主義範囲外のエロゲという分野の、TYPEMOONというサークルが作った『月姫』が今回の吸血鬼の流行のキッカケだそうだ。そのおかげで、何でもライトノベルやマンガの新人賞に投稿される作品の多くが吸血鬼ネタなのだという。
で、まあ、そういう流れに乗って、俺の大好きな吸血鬼ネタのマンガを紹介してみる。相川有の作品『DARK EDGE』である。角川系列の電撃コミックスで連載されていた、笑いアリ涙アリ謎アリという、とてもよくできたストーリーマンガである。
この作品の主人公は、高城九郎という男子高校生である。母子家庭で育った彼が、母と死に別れるところから物語は始まる。天涯孤独となった彼の元に、父親を名乗る人物の使いが訪れる。とある高校へ就学すれば、衣食住と学費の全てを提供する、というのである。
そこは一見すると、何の変哲もない私立高校である。ただし、奇妙な事柄が二つだけある。一つは、高校の敷地を背丈の何倍もある高い壁が覆っていること。もう一つは、日が落ちるまで校舎に残っていてはいけないということ。
能天気に、何も考えずに転校した高城は、初日にルールを破ってしまう。日が暮れた後の校舎で、彼が見たものはうつろな瞳で歩き出す生きた死者・ゾンビだった。彼は何故この高校に転校しなければならなかったのか。彼の父親の意図は一体何なのか。
ちょっとでも興味があれば、読んでみることをオススメする。絶対に損はしない。吸血鬼ネタということを除いても、十分に楽しめる一作である。ちなみに、1巻はamazonに画像がなかったので、上のサムネは完結の15巻のもの。
さて、この高城、ペットを飼っている。名前はポチといって、彼の腹から取り出された小さな鏡の中から飛び出す、奇妙な生物である。手のひらに乗るくらいのサイズで、デフォルメされた人間のような二頭身の形をしている。
ポチは寂しがり屋で、高城に始終構われていたい。高城がダメならば、彼の仲間たちにじゃれつき、遊びまわる。人間のような形をしているせいか、喋ることもできるのだが、それがまるで幼い子供のような考え方や口調なのである。
喋るペットといって、連想するのはCLAMPの作品『ツバサ』に登場するモコナである。この作品は複雑な設定や数多くの伏線などストーリー的要素も強いものの、基本は主人公である小狼と桜が旅によって成長する少年マンガになっている。また、過去のCLAMP作品のキャラクターが総出演するので、『X』は諦めて『ツバサ』に乗り換えたのでは、と言う声もある。
モコナは体と頭が一体となった、ウサギのような生き物である。元々は『レイアース』に登場していたものだが、『ツバサ』や『XXXHOLiC』にも登場している。こいつは大酒飲みで、しばしば核心をついたようなことも口にする。ただ、その見た目や喋り方が可愛らしいために、周囲は子供相手にするよう接する。
よくご近所のおばさん方が、飼い犬に対して猫なで声で話し掛けたりしている。「○○ちゃ〜ん」とか「いい子でちゅね〜」など。あれを見ていると、人間はしばしばペットと子供を混同するということが分かる。例え、それがマンガの世界の、喋るペットであっても、同じようなことが言えるのだろう。
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