コメディやギャグマンガには日常に回帰する能力があると思うんです。世界が強い弾力性を持っていて、しなることはあっても曲がったり折れたりしません。多少のことがあったとしても、きっちり元の状態に戻ってくるんです。
もっと具体的に書きます。例えば、『ジャガー』ではハマーの顔面に笛が突き刺さって、メチャクチャになることがよくあります。でも、その次のコマや回ではすっかり元通りになってます。最初の日常の状態にすんなり帰っていくんです。
ただし、コメディやギャグマンガにも種類があります。日常に回帰する能力の強いマンガと弱いマンガです。例えば、ガンガンで連載中の『ハレグウ』はギャグマンガではありますけど、非常に変化が激しいです。新キャラの登場はともかくとして、メインキャラの妊娠や出産、舞台や生活がすごい勢いで変化します。元に戻る日常というものがないんですね。
で、ここからが本題です。明日発売のジャンプを楽しむために、さっき先週号のおさらいをしてたんです。「いやー、最近の『ナルト』と『ブリーチ』は不思議なくらい面白いな」なんて。そんで『ToLoveる』も読み返してたんですが、このマンガ、日常に回帰する力がものすごく強いんですね。
 To LOVEる : 矢吹健太朗×長谷見沙貴
これは5月12日発売、24号、先々週のジャンプ。『Toloveる』の最後のコマです。ララの妹たちのイタズラのせいで、ちょっとギクシャクしていたララとリト。風呂のドア越しの会話で元通りの関係に戻ります。そんで、一緒にお風呂に入ろうよ、のシーン。
 To LOVEる : 矢吹健太朗×長谷見沙貴
こっちは5月19日発売、先週のジャンプ。やっぱり、『Toloveる』の最後のコマです。おっぱい大好き男・猿山の言葉でおっぱいに関心を持ったララ。またもや変なアイテムを発明し、うっかりリトに浴びせてしまいます。すると、何故かリトが女体化してしまって、というシーンです。
もうちょっと説明すると、24号(上の画像)は次週に続かない、オチてます。そして、25号(下の画像)は次週に続くので、オチてません。そう、この2つのコマは実は持っている意味が全然違うんですが、一見すると分からないんです。
『ToLoveる』は日常に回帰する力が強いです。変なアイテムが出てきたり、女体化したり、変身したり。かなり、色々なことが起きます。しかも、だいたいリトが吹っ飛んだり、ララに迫られて終わります。それがあまりにもパターン化されているので、もう、何が起きても、オチているようにすら見えるのです。つまり、何が起きても日常に回帰していくんです。
『ToLoveる』の戻っていく力は並じゃないですね。
|