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■2008/06/02(月) 最強キャラと中高生マインド このエントリーを含むはてなブックマーク

なぜ長編漫画は、範馬勇次郎ポジションを導入できないのか。 - HELLOGOODBYE
ゴルゴ31から。

 少年マンガにおいては、最強キャラクターなんてものはあまりお目にかかりませんね。感覚的なことなんですが、最強キャラクターなんかがいても、少年マンガがつまらなくなるからでしょう。だって、主人公には強くあって欲しいじゃないですか。そのマンガの誰よりも強くて、努力や根性で敵を打ち破って欲しいじゃないですか。それが小学生の男子マインドだと思います。

 で、ですね。これが中高生くらいになると、ちょっと変わってくると思うんですよ。これくらいになると、強いとか弱いじゃなくて、ストーリーというものを見るようになります。ケンカが強いとか、ものすごい力があるというよりは、勇気があるとか根性があるという方に魅力を感じたりするわけです。そうなると、主人公じゃないキャラが最強でもいいかな、って思えてくる。そういうものだと思うんです。

スレイヤーズ 1 (富士見ファンタジア文庫 20-81)
スレイヤーズ:神坂一


 これを象徴とするのが、ライトノベル。ライトノベルには結構昔から多くの最強キャラクターが存在します。物語に絡んでこない最強キャラクターとして有名なのは、『スレイヤーズ』のリナの姉ですかね。リナは世界を滅ぼそうとした魔王の七分の一と契約し、その力を借りることができます。確か、姉はその魔王と対峙した竜の三分の一だったかと。記憶あやふやですが、作者公認の最強キャラなわけです。

クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫)
クビキリサイクル:西尾維新


 最近の作品に登場する、決して戦わない最強キャラクターというと、『戯言シリーズ』の請負人・哀川潤さんでしょうか。一応『クビツリハイスクール』でちょっとだけ戦ってますが、基本的には締めにしか出てこない。最強であることを匂わせるだけで、決して戦わない。主人公であるいーちゃんが、そもそも哀川さんが出てくる前に終わらせようとしてます。

バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)      バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)
バッカーノ!1931 鈍行編:成田良悟      バッカーノ!1931 特急編:成田良悟


 最強キャラクターだけど、戦う例だと、この人。クレア・スタンフィールドですね。こちらは世界で最強の殺し屋です。『バッカーノ』には不老不死の怪人や人体実験の末に生まれた改造人間、悪魔だって登場するわけですが。しかし、どんな相手にでも絶対に勝てるだろうと思わせてしまう、最強キャラが単なる人間のクレアなわけです。

 特徴的なことは、クレアは意外なほど頻繁に物語に登場してくるし、実際に戦っていることです。ここはリナの姉や哀川さんとは違っています。もう、バシバシ戦ってます。ただし、毎回思うようにできているか、物語を支配しているか、っていうと、そうでもありません。何故なら、世の中には暴力で片のつかないこともあるからです。

 そう、少年マンガでは元凶の大ボスであるフリーザやディオを倒すと、全てが解決して、世の中が正しい方向に進んだりします。しかし、実際の世の中だとボスを殴ってオシマイになったりはしないです。そんな世界においては、最強キャラがいようといまいと、そいつが戦ってようと見てるだけだろうと、大差がないのです。この辺が、やや世の中を理解し始めた中高生マインドなわけですね。
17:29 | トラックバック(0) | コメント(2) | ライトノベル | Page Top


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■コメント


エロゲマインドとか腐女子マインドに行くと主人公は万能神だったとか少年があっさり世界をどうこうするセカイ系になる事が多いですよね。
それは中高生マインドからの回帰なのか変質なのかはたまた偏執なのか。
【2008/06/03 16:13】 URL | 666 #- [ 編集]

> 請負人・哀川潤

最終巻だけ、人類最終存在と戦ってますけどね。しかも一度は負けるし。
【2008/06/04 11:42】 URL |   #- [ 編集]
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