 おんなのこ ふたたび:かがみふみを
かがみふみを先生の新刊が出ました。正確には、過去に出していた作品の復刊です。今でこそアクションコミックでドキドキの恋愛マンガ『ちまちま』や『まちまち』を描いています。が、かがみふみを先生は元々エロマンガの作家でもありました。
その頃の単行本は長らく絶版になってまして、今回はエロマンガ時代の作品集の復刊ということなんです。描き足された表紙は最近の絵柄になっていますが、中の作品のタッチは今とは全然違います。下手ってことはないですが、個性といえるものはないかな、って感じですかね。
面白いのが、このマンガ。全然エロくないんです。不思議なくらいに、エロがない。いえ、もちろん、エッチのシーンもあります。当然エロマンガですから、成年マークも付いてます。形式上は立派なエロマンガなんですが、いわゆる「実用」には耐えない作品なんです。
例えば、『ちまちま』という作品があります。これは高校生のうぶな男子と女子。不器用だけど優しい男の子といろんなことに一生懸命な女の子。互いに誰とも付き合ったことのない二人が出会い、カップルになるまでを描いた作品です。
『まちまち』はもうちょっと先の話。背が低いことを気にする男子。好きな男の子が自分の方が大きいことを気にする女子。幼馴染の二人がカップルになり、互いのコンプレックスと向き合いながら、心を通わせていく話になってます。
そして、今回の新刊『おんなのこ』は、さらに先。付き合った二人が、とうとうエッチをする。初めてのことでドキドキしながら愛し合う。布団の中で眠る彼女が愛しくて愛しくてしょうがない。好きという気持ちが抑えられない、いつまでも触れていたい。そんな作品集なんです。
そう、描いている内容は違っています。でも、そこに描かれているベクトルが最近の一般紙の仕事と変わらないんですね。ただ、描いている部分が違うだけ。その方向性やテイストは全く同じなんです。だから、エロくない。けど、ドキドキする。宙出版、ありがとうって感じですよ。
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