 女王様がいっぱい:イワシタシゲユキ
『女王様がいっぱい』は新人マンガ編集者のマンガです。本当は文豪なんて呼ばれるような大作家になりたかった男。でも、文才が全然なくて、それなら文豪を育てる人間になりたいと出版社に入社した彼ですが。
現実はそう甘いもんではなくてですね。彼が配属されたのは少女マンガ誌。しかも、メチャクチャに過激なエロを全面に出す、アレなマンガ誌なわけです。どれくらい過激かというと、セックスはもちろん、バイブやフェラチオなんて単語が飛び交うような編集部です。
で、マンガには主人公と対になって、ヒロインというものが必要です。男性が主人公なら、女性がいて、何故か必ず恋仲になったりする。カップリングする対象がいるわけです。このマンガにも当然ヒロインがいて、それがツンデレなんです。
このマンガはメチャクチャに現実的な絵柄なんですよ。マンガにも色々あって、デフォルメ志向のものもあれば、リアル志向のものもあります。そんで、よりによって、この『女王様がいっぱい』はリアル志向なえ柄のマンガなんですね。
リアルな絵柄でツンデレって、かなりきついものがあります。例えば、ハルヒが現実にいたら。本当にアスカみたいな人間が横にいたら、笑ってられません。たぶん、ストレスで胃に穴が開きますね。ツンデレって、四六時中嫌味ばかり言ってる人間なわけですからね。
ビジュアル的にもきついものがあります。ハルヒのように、デフォルメされているキャラクターが憎まれ口を叩いても、それはすごく可愛い。どんとこい、てなもんです。しかし、リアルに描かれたキャラが憎まれ口を叩くと、これはもう、普通にイラッとします。
だが、そこがいい。そこがいいんですよ。なんか、こう、新たな境地ですね。名づけて、三次元ツンデレですか。自分はあくまでも現実という安全圏にいながら、三次元ぽいキャラクターがツンデレする痛々しい様を傍観する。そういうジャンルですね。
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