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音楽なラノベ - REVの雑記::Group::Lightnovel - LightNovel Group
カトゆー家断絶から。

 音楽って、音楽です。耳でしか聞こえないものです。それを文字しか使えないライトノベルで表現するのは、とても難しいことですよね。これがマンガだと、ちょっと違います。マンガは文字に加えて、絵が使えます。台詞や擬音に加えて、表情やイラストによって音楽のイメージを伝えることができます。

 というわけで、僕が読んだ中で、好きな音楽マンガを紹介してみます。

のだめカンタービレ(1)
のだめカンタービレ:二ノ宮知子


 まず、言わずと知れた『のだめカンタービレ』。料理も作れないし、部屋の掃除や洗濯もしない。一人暮らしなのに家事が一切できない、野田恵。そのあまりのダメっぷりに、ついたあだ名がのだめです。のだめにはたった一つ、ピアノの才能だけがあります。スイッチが入ると、飯も食わなければ、寝ることも忘れる。完全に音楽に没頭できる才能とピアノのセンスがあります。

 そんなのだめのピアノに惚れ込んでしまったのが、超エリート指揮者・千秋。バイオリンは国際コンクールで優勝を果たすほどの腕前で、ピアノも弾けます。何でもできる完璧超人ですが、千秋の目指すは世界的指揮者なのです。千秋はのだめと違って、家事も完璧にこなします。

 ピアノを取ったら何も残らないのだめ、何でも完璧にこなせるのに、うっかりのだめを選んでしまった千秋。二人が日本どころか世界を股にかけて活躍し、ドタバタコメディを繰り広げるのが『のだめカンタービレ』です。

 『のだめカンタービレ』の場合、音楽の作られた由来や音楽にこめられた意味の解説をすることが多いですね。背景には、そのイメージに沿ったイラストが描き込まれます。演奏している人の表情を描くこともありますが、基本的にはイメージ重視といった感じです。

オトノハコ (KCデラックス)
オトノハコ:岩岡ヒサエ


 岩岡ヒサエさんの『オトノハコ』は合唱をテーマにしたマンガです。高校に入ったので、せっかくだから、部活動に入ってみよう。そう思った女の子が、ちょっと変わった部長に捕まって、合唱部に入部することになるお話です。

 岩岡ヒサエさんの絵柄はリアル路線じゃありません。まるいお団子を重ねたような姿をしています。可愛らしいデフォルメがされてます。でも、そこに描かれるキャラクターの仕草や考え方、心はとてもリアルです。ほんの些細なことをすくい上げる作品です。

 『オトノハコ』の場合は、擬音が多用されています。それもいかにもマンガらしい擬音の使われ方をしています。台詞以外の、背景に直接書き込まれる文字があります。音に合わせて文字を変えたり、変な声の人だと文字が歪ませてあったりするのです。

群青学舎 二巻 (BEAM COMIX)
群青学舎:入江亜季


 最後に、ちょっと短編を。『群青学舎』の二巻に収録されている、「彼の音楽」という作品です。音楽が大好きなんだけど、どうも才能が今ひとつの小番君。トランペット、パーカッション。タンバリンまで挑戦するんですが、上手くいきません。それでも、音楽が大好きな小番君は。気になる方は読んでみて下さい。

 「彼の音楽」でも、やっぱり、背景の書き文字は多用されています。「タラララッ」や「ジャーン」、「パコポコ」など。それに加えて、この作品では音楽を明るさで表現している節があります。音楽大好きな小番君の視界は、音楽の流れている瞬間は明るく、音楽に関われない瞬間は暗く描かれています。

 音そのものをマンガの中に描くことはできません。だから、音楽を好きな人の視点から世界を描くことで、音楽のある世界を描いているのです。マンガのテクニックというよりも、文学に使われるアナロジーのような演出です。

2008年06月24日 | トラックバック(0) | コメント(0) | マンガ | Page Top


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