状況の違いを一発で表現する手法

2008年07月01日 20:00

 見る人によって、全然違うものってありますよね。バナナを食べてる女の子がいたとして、女子から見ると普通だけど、思春期の男子は大興奮みたいな。見る人の立場や状況によって、同じものが全然違った見え方をしていることがあります。

 こういう違いってのは、口で説明してもなかなか伝わりません。オバアチャンの顔に見えるけど、よく見ると若い女性の後ろ姿にも見えるという騙し絵があります。それを見せながら、「ほら、バアチャンに見えるじゃん」なんていっても、まず伝わりません。

 人間には先入観があるので、両方の見え方を説明するっていうのは、もう、メチャクチャ難しいことなのです。だから、すれ違いや互いに間違ったことを考えているなんて状況を小説やドラマで説明するのは余計に難しいのです。

 ところが、これがマンガだと、比較的分かりやすく説明することができちゃいます。


たかまれ! タカマル:近藤るるる


 2つのコマを並べます。全くおんなじ構図を使うことで、おんなじ状況であることがパッと分かります。そして、キャラクターの表情を微妙に入れ替えるのです。マンガにおいては表情と気持ちは同じものなので、考えていることが全然違うというのが分かるのです。

 構図の発想というのは映画から来たものだと思うんです。ただ、マンガの場合は行ったり戻ったりすることが簡単にできます。すると、全く同じ構図を見比べることができるので、非常に違いが分かりやすいのです。


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://dogsbookshelf.blog25.fc2.com/tb.php/223-c0152de4
    この記事へのトラックバック