■広報

QR
掲示板メールRSS

タイトル画像とか、送ってくれてよくてよ?

不定期更新
ロリータハッピーウィングな日々
Interview with Webmasters

■人気記事

ブログパーツ

■カテゴリ


■アクセスランク


マンガにおける速度の限界 (『ワンピース』ネタバレ) このエントリーを含むはてなブックマーク

 50巻も出てる『ワンピース』なんですが、未だ終わる気配を見せず、ジャンプで元気に連載してます。で、そこに黄猿っておっさんが出てます。『北の国から』の田中邦衛みたいな、のんびり口調のおっさんです。このおっさん、海軍本部最高戦力とかいって、ようするに、ムチャクチャ強い。

 『ワンピース』では、強いヤツは、みんな、なぜか悪魔の実を食ってます。食ったら泳げなくなるんですけど、みんな、気にしないらしいです。黄猿も悪魔の実を食ってるらしくて、光に変身します。きっと「ピカピカの実」とか、ピカチュウぽいのを食べたんだと思います。

 光って、メッチャクチャ早いです。一秒で地球を七回半回るんですよ、光って。俺なんか、新幹線で一時間かけても静岡がやっとなのに。ほんで、早けりゃ早いほど、衝撃は強いです。だって、時速10キロの車と時速100キロの車だったら、100キロの方が痛いでしょ。

 で、ですね。黄猿の強さを説明するためには、光がどんだけ早くて、どんだけ痛いかっていうことをマンガで描かなきゃいけないわけです。だから、尾田栄一郎先生はものすごく頑張って、黄猿の速さや強さを描こうとしてます。

 右上の1コマ目では、瞬く間に黄猿が消え去ってます。2コマ目で、目の前に突然おっさんが現れます。3コマ目は、顔のまん前に足があるのに、全然反応ができてない様子。4コマ目では、でっかいコマを使うことによって、ものすごい衝撃があるってのを出してます。

 でも、全然、遅いんですよ。いや、マンガの中は、ものすごい早く進んでます。なにせ、光の速度。でも、それを見る我々、読者の視点から見ると、ものすごく遅い。ゆっくりゆっくり戦ってるように見えます。うっかりすると、時間が止まってるようなのです。

 これ、『ブリーチ』だったら、2コマで終わっちゃってるんですよ。気がついたら背後にいる、ってアレです。ものすごい速さを描くのは、アレ以外にはないんです。前にいたはずなのに、後ろにいる。目にも留まらぬ速さを描くのに、アレ以上はない。

 逆にいえば、「目にも留まらぬ速さ」以上の速さを描くためには、もっと別の表現をしなきゃいけない。いきなり、後ろに現れる以上の描き方しないと、「速い!」って感じが出ないんです。ところが、それをやろうとすると、コマがいっぱいいる。コマをいっぱい使うと、読者には遅く見えちゃいます。

 ちょっと難しく書くと、マンガってのはコマを使って時間と空間を描くわけです。時間というのはマンガのキャラの時間であるのと同時に、マンガの読者の時間でもあります。これらは本質的にイコールじゃないんですけど、読者にとってはイコールと錯覚させられるものでもあるんです。

 読者っていうのは、大きかろうと小さかろうと、一個のコマを読むのに時間がかかります。その時間がマンガの中でも流れている、ちょっと時間が進んでいるっていう気分になるのです。だから、コマをたくさん使って説明すればするほど、どんどん遅くなっていくのです。

 『ワンピース』における黄猿っていうキャラは、マンガ表現の限界に対する挑戦って感じなのです。そんな限界をしてまでも、黄猿を出さなきゃいけない理由ってのが、『ワンピース』にはあるんです。それは明日にでも。
2008年08月13日 | トラックバック(0) | コメント(6) | ジャンプネタ | Page Top


<<『ワンピース』は、何故このタイミングで、黄猿を出さなきゃいけなかったのか | ホーム | 面白いマンガほど記憶があいまいになる、読み返し問題>>


■コメント


つまりそれって「ザ・ワールド」じゃないんですか?
【2008/08/14 19:35】 URL |   #- [ 編集]

俺には物凄い速さってのが伝わったが
カシャッカシャッカシャッ
って感じで場面が切り替わってるんじゃない?
目の前にいる事もけられた事もわかってなさそうだし>ドレーク

いつの間にか後ろにいるってのは確かにすごいはやいってのは伝わるけど面白くない
【2008/08/14 21:37】 URL |   #iHsPI8ow [ 編集]

BSマンガ夜話のサイボーグ009の回でのスピード表現の話が面白かった記憶が
【2008/08/15 00:42】 URL | マンガの名無しさん #99DFA69w [ 編集]

アニメしか知らないけど、雷の実を食べてるのがいたような‥
強すぎでしょ、雷‥
とどのつまり、ナミの棒きれ最強(少なくともジャブ連打よりは)
【2008/08/15 07:41】 URL |   #- [ 編集]

尾田さんは黄猿を「超スピードで自走する超威力の大砲」みたいに描写してるんじゃなかろうか
マンガではスピードが速いって事を攻撃回数の多さで表現することが多いから、今回の黄猿みたいなスピードの描写で多少の違和感が生まれたんだと思うよ
【2008/08/15 22:37】 URL | マンガの名無しさん #- [ 編集]

黄猿が遠くにいて次のコマでもう相手をボコり終わってるとか、あらコマ抜けてんのかなみたいな描きかたしたらわかりずらいかな
【2009/05/17 23:52】 URL | マンガの名無しさん #- [ 編集]
Page Top


■コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

Page Top


■トラックバック

トラックバックURL
http://dogsbookshelf.blog25.fc2.com/tb.php/266-99c61e0c
Page Top


|


■アフィリエイト

B002R1OG4G
4863490992
4863490402
4863490445

■最新記事

言葉でなく、仕草のマンガ (『きみといると』)
『シマシマ』の読みやすさ
VIPの小説『15×24』、ニコニコ動画のマンガ『ハックス』、時代は二度変わる
忠実度バツグンの、たかみちフィギュア発売 (夢でも嘘でもなく)
タイトルの個性
魔性の女は笑えない
嵐山歩鳥は何故わざわざ、こっちを見るのか
『きのう何食べた?』を読んで、料理を作りたくなるか?
エロければ、なんだってエロマンガ
マンガに出てくる神戸震災、フィクションと現実

■マンガ記事


■ライトノベル


■自論記事


■作家論


■FC2

[PR] 消費者金融 出会い 包茎FC2ブログ チャットレディ