これから四つのマンガのレビューをします。三つは好きな作品、一つは苦手な作品。苦手な作品を当ててみましょう。そういう企画です。発端はだんげさんのmixi日記にあった、「読まず嫌い王選手権」です。
だんげさんの日記では150字程度のレビューということでしたが、もうちょっと長めでやってみました。お暇な人は「これが苦手な作品なんじゃないか?」と考えてみて下さい。さらに、お暇な人はご自分のサイトでもやってみると面白いかもです。その時はリンク張らせて頂きます。

まず、1作目は講談社・ヤンマガで連載中の『キスシス』。2巻を店頭で見かけて、勢いで揃えてしまいました。受験生の主人公と双子のお姉さん。幼い頃から仲の良かった三人は将来結婚の約束をしていまして、お姉さんたちは今でも約束を果たそうと必死なわけです。
例えば、弟のベッドに潜り込むなんて日常茶飯事。「朝勃ち見られて、恥ずかしい!」なんてレベルじゃなく、「朝からキスされて、モノをにぎられちゃった」りするんです。腕を怪我した弟の背中を流すために、なんと全裸でちん入です。
『To LOVEる』ってあるじゃないですか。ジャンプのパンチラ&おっぱいマンガと言われ、単行本では乳首が追加されることで有名な、アレです。『ToLoveる』は決して一線越えません。見えちゃいけないところが見えて、ドキドキ。ドキドキ感を味わうマンガです。
ところが、『キスシス』は違います。このマンガは本当に一線を越えてもおかしくない。むしろ、最終回までには必ず一線を越えるだろう、と推測・期待できてしまうのです。見えないドキドキではなくて、してしまうかもしれないドキドキ。それが『キスシス』の面白さですね。

2作目は、ファミ通で連載中の『たかまれ! タカマル』です。これも去年の暮れに全巻衝動買いしてしまった作品です。当時の最新刊だった12巻を読んだ時、僕は悲嘆にくれました。こんなにうらやましく、楽しそうな生活を見てしまって、自分はこれから生きていけるのだろうか、と。今までにもごくまれにあったんですが、マンガを読んで絶望に浸るのは久しぶりでした。
このマンガの主人公・タカマルは15歳。高校の新生活に期待をふくらませ、夢中になれる何かを探して部室棟を歩き出したのが始まりでした。部室の扉にSMLという見慣れぬ単語を目にし、うっかりとノックしてしまったのが期待した高校生活の終わりでした。
その日から、タカマルの一週間のうち7日間は働く、激務の生活が幕を開けたのです。SMLは隔週でゲーム雑誌を作る部活で、タカマルは戦力として確保されてしまったのです。ただ、悲しいことばかりでもありません。部には小さくて凶暴な少女やふっくらとして優しいお姉さん、冷静で頭の切れるクールビューティ。そして、クラスにはアイドルを目指す元気な美少女がいたのです。タカマルのフラグ人生も同時に始まった、というわけです。
はっきりいって、美味しすぎるんです。どの女の子もキャラが立っていて、メインヒロインとしてお迎えしたいくらいなんですよ。マンガだとトゥルーエンドは一つっきりしかないじゃないですか。ハーレムルートもなければ、自分でキャラも選べません。ぜひ、このマンガはギャルゲとして出していただきたい。特に、ツンデレで凶暴なロリっ娘のももちゃんルートは必須ですね。

次なら作品は、最近大人気の『バンブーブレード』。こちらはスクエニから出ているヤングガンガンの連載ですね。ヤングガンガンは『WORKING!!』や『カノジョは官能小説家』など、レベルの高い作品が多いんですよね。
男が友人と賭けをするところから、お話は始まります。一人の男は金に困り、生活するのもやっと。もう一人の男は、過去に負けたことを未だに根に持っています。そこで、食料とプライドを賭けた、剣道勝負が決まったのです。自分たちの事情を生徒に押し付ける形で。
無口系っていうジャンルがあるんですよ。どこから始まったのか知らないんですが、僕が一番記憶に残ってるのは、ちょうどリアルタイムだった『新世紀エヴァンゲリオン』ですね。『エヴァ』には綾波レイという少女が登場して、この娘が喋らない喋らない。押し倒されても、「どいてくれない」の一言です。
普通に考えると、こんな娘に惹かれるわけないんですよね。でも、僕らは普通じゃありませんでした。だって、オタクですから。綾波に心底ハマり、その流れを受け継ぐ『軌道戦艦ナデシコ』のルリにはまり、『みなみけ』の千秋にハマるわけですよ。
微妙に変化しつつも、ぶっきらぼうで不思議な無口少女の流れを持つのが、『バンブーブレード』のタマちゃんです。感情の変化を全く表情に表さず、心の中では正義の味方に憧れる。本気でなろうと信じる。そんなタマちゃんにメロメロなんです。

最後の作品は『みなみけ』です。こちらも講談社のヤンマガで連載中のマンガですね。アニメのオープニングを借りれば、「平凡な日常を淡々と描いた」作品ということです。けども、こんな日常、僕は見たことないですよ。
長女・ハルカ、次女・カナ、三女・チアキの南家三姉妹がアパートの一室に暮らしています。ハルカが中学で番長として名をはせたり、カナがホットケーキにフルーツ缶詰を入れて焼けなくしたり、チアキが黒雲にお願いして雨を止ませたり。可愛い女の子たちが、ありそうでなさそうな生活を送る。そんなマンガなんです。
で、ですね。僕が推したいのは無口系少女のチアキでもなければ、あほのこカナでもないのですよ。この作品で一番可愛いキャラ。それは女装少年マコちゃんです。マコちゃんはチアキのクラスメイトなんだけど、チアキに嫌われちゃってるのです。だから、南家には女の子のマコちゃんとして忍び込まなきゃいけないわけです。
女装少年っていいですよね。こう、なんでもアリなんですよね。例えば、お姉ちゃんの格好に憧れて着てみちゃった。男の子を好きになったから振り向いてもらいたくて。女友達にイタズラで着せられちゃった。事情はどうあれ、そこには恥じらいがあって、恥じらいこそ可愛さなんですよ。
マンガでのマコちゃんも可愛くていいんですが、アニメのマコちゃんも最高でした。より完璧な女装のためにブラジャーを買いに行ったりするんですよ。大好きなハルカと個室で二人きりになって、あるはずもない胸を揉まれちゃったりするんですよ。いいですよね、女装少年。
というわけで、以上4つが僕の提出する作品です。3作は大好きなマンガで、1作は苦手なマンガです。どれでしょうか?
追記:リクエストがあったので、答えを書いておきます。以下を反転して下さい。
答え:『バンブーブレード』
理由:タマちゃんは好きだけど、マンガ自体が好みではないから。 ガンガンらしい行き当たりばったり感が強いです。
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