笑顔っていいよね。
仏頂面した男子高生の、気恥ずかしいような笑顔。じいさんやばあさんの、目尻にシワを寄せるような笑顔。ほおの筋肉全部が緩んだような、子供の笑顔。笑顔というものは、それだけで見る人の気持ちを和ませるものだと思うんです。
動物は腹を見せたら攻撃されないらしいんですよ。もちろん、牛や馬がライオンに腹見せたら、ダメですよ。即座に噛りつかれて晩御飯ですよ。でも、例えば、犬と犬。猫同士のケンカなど、同じ種類の動物が戦う時は、腹を見せたら降参だよ、っていう意味なんだそうです。
笑顔って、そういうものだと思うんですよね。どっちかというと、笑顔は見る人を降参させる武器だと思う。魅力的な笑顔を見せられたら、見た方は降参しなきゃいけないんですよ。頭のどこかがそれを知ってるんですね。「泣く子と地頭には勝てない」って言いますけど、人間は笑顔にも勝てないんですよ。
で、ですよ。それは当然ながら、女の子にも適用されるんですよ。ツンケンした女の子やいつも冷静な女の子も、いいですよ。でも、そういう女の子がふとした瞬間に見せる笑顔。最高じゃないですか。自分だけに見せる緩んだ表情。そんなもの見せられたら、惚れるしかない。男にとって女の子の笑顔は、恐ろしいくらいの威力を発揮する武器なんです。

そのことをよく表現しているのが、田倉まひろ『たくらまかん展覧会』。ヒット出版社から出ている、エロマンガ。これに収録されている「三白眼の彼女」です。たった28ページの作品なんですけど、ヒロインの信藤ゆづの可愛さが極まってるんですよ。
上の表紙を見れば分かると思うんですけど、信藤ゆづは三白眼なんですね。三白眼の人って、目付きが悪く見えるじゃないですか。それに加えて、信藤ゆづは無表情で無愛想な女の子なんです。そんな信藤ゆづと友達付合いしていた主人公が、いきなり彼女に告白します。その理由は、彼女の笑顔が魅力的だったから。その笑顔を見たい人は、ぜひ買ってみましょうってことで。
エロマンガって、男が感じる女の子の魅力を最大限に描いてくれるんです。「そんな女、現実にはありえない」と言われてしまう。それくらい極端に、女の子の愛らしさを表現してくれるから、エロマンガを買っちゃうんですよね。
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